長男をあやす小池徹平さん
長男をあやす小池さん

アイドルや俳優として活躍してきた小池徹平さん(37)。現在は、2児のパパとして育児にも励みますが、さすが元アイドル!生活感が出ないための「秘けつ」を語ってくれました。

母親だけで4歳と3歳の育児は無理

── 4歳と3歳の男の子の子育ては積極的にしているようですね。

 

小池さん:うちは夫婦で仕事をしながら子育てをしています。だから、家で「俺、子育て頑張っているよね」なんて口が裂けても言えませんが、周りの人は「すごくやっているね」と言ってくれます。時間があれば、子どもと接するようにしていて、休みの日は子どものための時間しかありませんが、それが普通という感覚になっています。

 

── 具体的には、どんなことをしていますか?

 

小池さん:妻(永夏子さん)が忙しいときは、保育園の送り迎えや風呂に入れて寝かしつけるところまで全部やります。お互いのその日の体調や状況によって、やることを分担していていますね。母親ひとりで、4歳と3歳の子育てなんて無理ですよ。体を壊してしまう。

 

魚をさばくこともある小池徹平さん
魚をさばくこともある小池さん

風呂に入っているときにお酒を

── 自発的にそうしているんですか?

 

小池さん:相手に頼まれたわけじゃなく、自分でそうしたいと思ってしています。大変ですが、少し前までできなかったことが突然できるようになったり、子どもたちがどんどん成長していく姿をみるのはすごく楽しいです。上の子はたまに、お風呂で“お酒”を作るまねをしてくれたりもします。

 

── 可愛いですね。息子さんが自分に似てきたなと思うところはありますか?

 

小池さん:たくさんありますよ。たとえば何かみていたり読んでいたり、ひとつの物事をしているとき、声をかけてもぜんぜん聞こえない。そういうところは、僕と一緒だなと思います(笑)。

 

小池徹平さんが長男の誕生記念に漬けた梅酒
長男の誕生記念に漬けた梅酒

ホッとできる時間をつくる

── 自分のための時間をつくったり、息抜きしたりはできていますか?

 

小池さん:それはなかなか難しいですね。忙しい日の昼間はコーヒーを1杯ゆっくり飲む時間もないし、30分の動画をみることもできないくらいバタバタしています。意識しているのは、食事をしっかり摂ることと、夜は寝る前に必ず晩酌をすること。子どもが寝てから、一瞬ホッとできる時間をつくるようにはしています。

 

やっぱり表に出る仕事をしているので自分のケアは必要だし、少し心に余裕をもたせるために、1時間でも息抜きは必要だと思います。

 

── そういう生活感が外見にまったく表れず、フレッシュな印象のままなのはすごいです。

 

小池さん:所帯じみていないとはよく言われます(笑)。疲れを表に出さないようにするのは、難しいですね。体の疲れなら少し休めばなんとかなりますが、心が疲れるとなかなか回復しないこともあります。

 

そこはこういう仕事に限らず、どんな人でも気をつけなければいけないところだと思います。大変なときに、どうやって自分の心をいたわってあげられるか工夫するのは、すごく大事。僕の場合は、家族でちゃんと話し合って支え合う、仕事のことはマネジャーさんと相談し合う、ということをつねに欠かさないようにしています。それができる環境があるのは、すごく大きいですね。

 

小池徹平さん

これを乗り越えたら楽しい

── 将来、こういうふうになりたいという理想像はありますか?

 

小池さん:仕事については、おもしろい作品にたくさん参加したいです。こんな役をやりたいというより、新しいことに挑戦したい。あとは子どもたちが健康に成長して、自立してくれる日が楽しみです。もっと行きたいところに行けるようになったり、やりたいことができるようになったり、そういう日がくるといいですね。

 

今は正直、大変ですが、子育てという経験をするかしないかというのは、人生のなかでとても大きいことだと思います。この時期を、どう楽しむかが大事。これを乗り越えたら、仕事も家庭も楽しいことしかないような気がします。

 

 PROFILE 小池徹平さん

1986年、大阪府生まれ。2002年にドラマ『天体観測』で俳優デビュー。’05年、ウエンツ瑛士さんとWaTでメジャーデビュー。’16年、舞台『1789-バスティーユの恋人たち-』『キンキーブーツ』での演技が評価され、第42回菊田一夫演劇賞・演劇賞受賞。’18年に結婚。’19年に長男、’21年に次男が誕生。

写真提供/小池徹平