働く女性が少なかった時代「ワーキングマザー」として生きた鈴。彼女の生き方は、育児と仕事の両立に悩む私たちの心を励ましてくれます。保育園全滅で職場復帰を断念した女性が、祖母の生き様に触れて、自分の生き方を見つめ直していくストーリー。作者・芸子さんが、実の祖母を描いた作品です。

 

父親と末の妹を亡くした悲しみに暮れる暇もなく、終戦を迎えた鈴たち。鈴の兄・武は一家で洋品店を開くことを思い立ち、大繁盛させます。

 

一方、鈴と同窓だった八重は、戦争によって境遇が一変。「鈴の店で針子として働く」という誘いを素直に受け入れることができません。

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【第29話】「ずっと無視されていた女性」踏んでしまった思わぬ地雷

八重の境遇を案じて、何度も店に足を運ぶ鈴。一方の八重は「鈴に同情されること」が許せません。意地をはる八重を、八重の叔母は心配そうに見守るのでした。


作/芸子