日々の子育てのなかで、ふと子どもの成長を感じる瞬間ってありませんか?子ども本人は意識していないことでも親目線だとしみじみ「大きくなったな」と思ってしまう…そんな何げないエピソードを漫画化した、すやすや子さん(@suyasuyakoo)の投稿「子どもが大爆笑した話」が話題になっています。
自分のことだとはわかっていない様子がかわいすぎる
母であるすや子さんと6歳(年長)の息子・すや太君がおやつを食べているときのこと。すや太君が食べていたクッキーが割れてしまい「クッキー割れても泣かないんだね」と声をかけたすや子さん。「泣かないよぉ(笑)」と返す息子に、「クッキーが割れて大号泣している赤ちゃん見たことあるよ」と言うと「不思議だねー!」と他人事。
そんな息子にすや子さんはさらに続けます。「ご飯を食べてる最中に寝ちゃう赤ちゃんも見たことあるよ」というと、それを聞いたすや太君は驚き、大爆笑。「そんなおもしろい赤ちゃんもいるんだーー!」。本人はまったく記憶に残っていない様子ですが、どれもすや太君が赤ちゃんだったころの実話。まさに真実は母のみぞ知る出来事というお話。
小さい頃の話を思い出しつつ成長を感じた出来事
「クッキーのことは今では笑い話ですが、当時はまったく笑えない大事でした。出先でそんな事態になったらもうパニック必至で。当時は目の前のことが精いっぱいで私も余裕がありませんでしたし、本当に大変でしたね。
だからこそ漫画にしてしまったのですが(笑)、ようやく子どもとこんなやりとりができるようになったな、としみじみと感じましたね」と、振り返るすや子さん。
フォロワーさんたちからは「君が笑ってくれるなら当時がすくわれるー」など、同じく子育て中のママたちから多くのコメントが寄せられました。
子育てがしんどい人におすすめしたい「記録すること」
すや子さんは、子育ての様子を描いた漫画を通して、今頑張りすぎているお母さんたちにちょっと力を抜いて育児してもらえたら、という思いで漫画をSNSにアップしているそう。
「子どもならではのかわいさって本当に今限定で、大人になったら味わえなくなるんだろうなと。とはいえ、子育ての真っ最中にはそれを味わうような余裕はありませんよね」
そう話す、すや子さん自身、産後うつのような症状に悩まされた経験があるひとり。
「私は産後にうつのような症状が出てしまい大変で、初めての子育ても当時近くに相談できる友人や先輩もおらず、育児書の通りにしないと子どもの人生が狂うのではと思ったり、SNSなどで発信されている皆さんの子育ての様子が完璧に思えて自信をなくしたり…という日々でした」
すや子さんはどん底の日々を夫に支えてもらい過ごしながらも、「記録すること」だけは何とか続けていたそう。
「当時は暗い記憶ばかりですが、それでも写真だけはたくさん撮るようにしたり、手帳に子どものかわいい出来事ばかりではなく、自分がつらいことなども正直に記録してきました。好きで産んだのだからつらい気持ちは書くなという考えもあるかもしれませんが、私は楽しい気持ちもつらい気持ちも後で見返せてよかったと思います」
子どもが幼稚園に入ったころから気持ちにも余裕が生まれ、リアルなママ友さんたちの子育てを見て、がんじがらめにならなくていいんだと思えてきたことで産後うつのような症状も回復してきたそう。
「写真や手帳、そして漫画に記録していたおかげで子どもの成長を振り返えることができ、ようやく子育ての貴重な今だけの時間を味わえている気がします」
最近は、すや太君の赤ちゃん時代に撮った写真や動画を一緒に見て笑うことも多いそう。子育てでツラいときこそ「子育ての記録」が助けになるかもしれませんね。
PROFILE すやすや子さん
夫のすや夫さん、息子のすや太君の3人家族。くすっと笑ってしまうような日々の出来事や子育ての様子を漫画にしてInstagramやブログで発信中。ウォーカープラスにて漫画「毎日全力、たまーにズボラなすや子さんち」も連載中。
取材・文/加藤文惠 画像提供/すやすや子さん