「今晩もお願い!」と子どもを押しつけられ、夕食まで食べさせることが習慣化してしまった女性がいます。一方的にめんどうを見るのはモヤモヤするけれど、ご近所づきあいもあるし…。このケース、意外な人物が救いの手を差し伸べます。

 

「残業だから子ども預かって」ママ友からのSOS

新興住宅地に念願のマイホームを購入。引っ越してきて1年経つサチコさん(42歳、仮名=以下同)の家族は、1歳年上の夫と、10歳と8歳の子どもの4人暮らし。

 

「まずはご近所づきあいが大事だし、子どものママ友とも仲良くしなくちゃと、最初は人間関係に気をつかいました。

 

ただ、ちょうどパートで働き始めたので、なかなかご近所さんを把握できず、少し時間がかかってしまって」

 

そんななか、仲良くなったのがフルタイムで働くユウコさん。同世代で下の子がユウコさんのひとり息子・アキラくんと同じ学校の同学年とあって、いろいろ教えてもらうこともあったといいます。

 

ところが、半年ほど経つと、ユウコさんから「今日、どうしても残業で夫も私も帰れないの。なるべく早く帰るから預かってもらえないかしら?」と連絡が。

 

「“いいわよ”と、そのときは預かりました。夕食どきになっても連絡がなく、もちろんアキラくんにも食べさせて。食べ終わったころに彼女が迎えに来ました」

 

そのときはそれで済んだのですが、その後も、ときおり同じことが続き、サチコさんの夫も「いくらなんでもアキラくんがかわいそうじゃないか」と言い出します。