小学生で出合った無印アイテムに「ひと目惚れしちゃって」

「無印を好きになったきっかけは、小学生の2、3年生のときだったと思います。まだ店舗はなくて、当時は西友の一角に商品が置いてあった記憶があります」

 

低学年の小学生が文房具を選ぶ場合、当時人気だった少女漫画誌の『なかよし』や『りぼん』の付録だったり、キャラクターものが流行っていました。

 

「私は自分で、表紙には文字がなく、中も格子柄で余白のない無印のメモ帳にひと目惚れして買いました」

 

それ以来、無印良品の商品を好んで買うようになったフネさん。店舗に足を運ぶたびに色の統一感や棚の納まり具合などが参考になり、「いつか無印の店舗みたいな家にしたい」と考えていたそうです。

 

そして、本格的に商品を買い集めるようになったのは、2010年に自宅を購入したとき。

 

「家の中をお気に入りのものだけにしたくて、気づけば無印の商品を中心に家具など生活にまつわる商品を買い揃えていきました。

 

とくに、収納商品はとてもよくて。モジュールが決まっているから、他の商品と揃えたときに高さや幅が一定で、他の家具とも合わせやすく、棚にもピッタリ収まるんです。

 

それに、買いたす際も定番品が多いから、在庫があるので買いそびれもほとんどありません」

 

デザイン性や色合いの落ち着きだけでなく、家の中の統一感が出せるのが無印良品の商品の大きなメリットだとか。そうした思いが、新しい人生を切り開くきっかけにもなります。

 

「友だちに誘われてブロガーのセミナーに参加したことがあります。ブログを書くことに興味はなかったけれど、講師の方が愛読している“無印ブログ”のブロガーさんで。

 

その方に会いたい気持ちが強かったですね。でも、実際に話を聞いていたら、ブログを書いてみたくなって。それでブログ執筆のオンライン講座を受講しました」

 

アフィリエイトやSEOという言葉もまったく知らず、しかも「ブログで副業」する感覚もなく、ただ、書きたいことを書くのが楽しかったとフネさんは言います。

 

「お金目的で書いても、稼げないからといって辞めてしまう人は多いようです。ブログ収入のことを考えて、ひとつのことに特化したブログを勧められました。

 

でも、私は無印のことや子育てや受験のこと、夫のグチとか(笑)、何でも書きたかっただけなので、一般的なブログのカテゴリーにしました」