小型の冷蔵庫のほうが「電気代は高い」計算に

もうひとつは、電気代が上がる弊害です。冷蔵庫が1台から2台になったらその分、電気代も増えることは避けられません。

 

24時間365日稼働しているだけに、負担が気になるところでしょう。冷蔵庫の電気代は次の計算式から導き出せます。

 

年間消費電力×1KWhあたりの電気料金単価=年間電気代(目安)

 

年間消費電力は冷蔵庫の取扱説明書に記載されています。1KWhあたりの電気料金単価は契約する電力会社のWebサイトでチェックできます。

 

この公式をもとに、一般的な3タイプの冷蔵庫の電気代を計算したのが以下です(電気料金単価は東京電力エナジーパートナーのスタンダードSプランの平均値26.46円で試算)。

 

■1人用で容量210リットル・年間消費電力320KWhだと、年間電気代は8467円

■2~3人用で容量365リットル・年間消費電力340KWhだと、年間電気代は8996円

■4人以上用で容量600リットル・年間消費電力250KWhだと、年間電気代は6615円

 

もっとも容量が大きい4人以上用が、もっとも消費電力、年間電気代ともに少ない結果になっています。大型冷蔵庫は省エネ性能が高いからで、結果、電気代も安くすむのです。

 

セカンド冷蔵庫はたいていがコンパクトなものを選ぶため、必然的に電気代は高くなります。その点を注意しなければならないわけです。

 

流行りに乗って何も考えずにセカンド冷蔵庫を購入するのはNG。利用する上でのメリット・デメリットを踏まえて判断してみてください。

 

監修/横山光昭 取材・構成/百瀬康司 イラスト/村林タカノブ

※電気料金は2023年1月末時点のものです。最新情報はHPなどでご確認ください。