励まし役であり、ときには辛辣なインタビュアーにも
── ご家庭では、どんな様子ですか?
狩野さん:料理が苦手な私を励ましてくれるんです。「ママ大丈夫だよ。揚げ物は熱いから、やらなくていいよ」とか、「コロッケは買ってくればいいからね」と、気遣ったり。
夫が遠征中でワンオペのときなど、私の作るごはんを絶賛してくれて、「ちゃんと“味がある”よ。ママ上手!」って(笑)。
── それは…大絶賛ですね(笑)。ご主人に対しては、どうですか?
狩野さん:遠征でクタクタになって帰宅した夫に、「わー、パパ、お帰り~!優勝した?」と、必ず聞いてます(笑)。
「パパ、頑張ったよ」という答えに、すかさず「何位だった?」「クラッシュした?」とたたみかける、かなり辛辣なインタビュアーですね。
── なかなか聞きにくいことを、ズバッと(笑)。
狩野さん:私が子どもたちに「あれ聞いちゃダメ、これもダメ」と言うと、その気づかいが夫に伝わります。だから「直接、子どもたちの洗礼を受けてください」と言って、私から子どもたちには、特に何も言わないことにしているんです。
今は天真爛漫に質問していますが、いつか「これをパパに聞くとダメージ受けるかな」と気遣うようになるので、「そこで成長を感じるんだろうな」と想像しますね。
夫も「聞かれなくなる日がくるのかな。それはそれで嫌だな」と言っていて、「『何位だった?』と聞かれて、『優勝!』って言えるように頑張る!」と前向きに受け止めています。