「東大」ブランドの重み
── 東大卒ということで、注目されることは多いですか?
鈴木さん:東大に行ってわかったんですけど、東大ブランドが役立つこともあります。
ちょうど私が東大に在学していたころは、東大ブームのようなものもあって、いろんなテレビ局からオファーをいただきました。テレビに出演するとそれがご縁となり、また新しい取り組みが始まる。すごくラッキーでした!
ただ、東大ブランドはいいところもあれば、個人の魅力どうこうよりも、少し距離を置かれてしまう…、そんな気がしてしまうこともあります。
── 鈴木さんは、SNSで積極的に発信をされていますが、反応はいかがですか?
鈴木さん:アンチコメントも結構ありますよ。ネガティブなコメントは乗り越えていますが、もちろん何を言われても傷つかないわけではないし、いい気はしないですよね。
ただ、アンチや反対意見も、記事や内容が拡散されることによって、今まで忍者に興味がなかった人にも話が届くと思っています。
私は声優をしながら、ライフワークとして「忍者」の活動もしています。その「忍者」としての活動や、日本の魅力を海外に伝えたい。日本と世界が繋がる架け橋になりたいと思っています。
SNSは、注意が必要な場面もありますが、日本以外に海外にも発信することができます。これからも忍者活動をはじめ、日本文化の発信を続けていきます。
PROFILE 鈴木柚里絵さん
すずきゆりえ。1991年生まれ。声優。忍者。東京大学、東京大学大学院卒。日本、中国、韓国の武道を取得。「ミス総理大臣」グランプリ受賞、政府公認のコスプレイヤーとしても活動した。
取材・文/間野由利子