芸能人がたくさんいない学校を
── そんな人気とのギャップや苦労はどう解消していましたか?
野村さん:仕事の現場に行くと同年代の人がいたので、そこで話し合ったりしていました。
小学校のときは、レギュラーでファッション誌の仕事をしていましたが、現場に行けば仲良しの同年代の子と会えて、母親同士も仲が良かったので、クラブに行くようなものでしたね。
── 芸能活動を続けるなかで、高校進学をどう考えましたか?
野村さん:学校が好きで学びたい気持ちがあったので、芸能人がたくさんいない学校を志望しました。
家庭教師には撮影のスタジオに来てもらい、受験の半年くらい前は仕事も休ませてもらいましたね。
大学には行こうか迷った時期もありましたが、いろいろな人に相談して、仕事とは関係のない交友関係も広がるし、チャンスがあるならと、進学することにしました。
活動休止でハングリー精神が
── 成城大学進学後に、芸能活動を減らしたのはなぜですか?
野村さん:4年間で卒業するためですね。大学に入っても仕事は続けていましたが、単位を取るのが難しい学科でしたし、人生を考え直すために、学業に専念することにしました。
結果、やはり自分で表現したいという気持ちがわいてきたのでよかったと思います。
歴史にはもともと興味はありませんでしたが、受験で世界史を選択してヨーロッパ文化学科に入り、世界の旅番組を担当させてもらったのは、いいことでした。
芸能活動休止中にアルバイトも経験して、就職活動をする友人をみて、一般の仕事への興味も少し出ましたが、やはり自分を表現することへのハングリー精神がわいてきました。
だから、そのころは将来、結婚するとも思っていませんでしたよ。
PROFILE 野村佑香さん
1984年、神奈川県生まれ。3歳から子役モデルとして活動。雑誌『ニコラ』のモデルやドラマ『木曜の怪談』シリーズなどが話題に。成城大学文芸学部卒業後も、舞台や旅番組などに出演。2011年に結婚して、2児のママ。
取材・文/CHANTO WEB NEWS 写真提供/野村佑香