「テレビで炎上」子どもに寄り添う努力をするように
── hitomiさんは、責任感が強い方だという印象があります。子育てを大切にされる分、ときにそれが厳しく映り、誤解を生んでしまうことも…。7~8年前、出演されたバラエティ番組の放映後、「長女に対する態度が厳しすぎる」と炎上したことがありましたよね。後日ブログで、「親が芸能人だからと子どもがちやほやされて勘違いしてしまうと怖い」「周りの人がいるから自分がいかされているのだとわかってほしかった」と思いを綴られていました。
hitomiさん:“周りに迷惑をかけたり、気を使わせてしまうことはよくないよ”と伝えたかったのですが、振り返ると、私もだいぶ間違っていたと思っています。
まず、長女に対する言葉がキツかったし、伝え方もよくなかった。私の至らなさが原因です。
あとで聞いた話ですが、あのときはロケで船に乗っていて、周りは外国の方ばかり。
そんななか、娘は英語でいろいろと喋りかけられ、緊張のあまりどうしていいかわからなくなって、下を向いてしまったらしいんです。
でも、私はそれを知らず、彼女がただわがままでふてくされているのだと思い、「あなたがそういう態度だと、場の空気が悪くなってしまうんだよ」と、頭ごなしに言ってしまいました。
あとから娘に気持ちを聞いて、一方的だったなとすごく反省しました。あれ以来、子どもの目線で考るように、できるだけ気持ちに寄り添うように努力するようになりました。
── そのときは、ベストだと思ってとった行動でも、後から振り返ると「違っていたな」と感じることはたくさんありますよね。子育てしながら気づくことも多いです。
hitomiさん:親も子どもと一緒に育っていくのだなと実感しました。
初めから母性が備わっていて子どもへの対応が上手な人もいれば、学びながらそれらを養っていくタイプもいて、私は後者だと思うんです。
とくに女性は子どもが生まれたときから、「はい、いまからあなたはお母さんね」と育児に向き合うわけですが、それってかなりプレッシャーだなと感じる人もいると思うんです。
世間からもつねに「母親なんだから」と言われるし、自分自身も周りからどう見られるかを意識するようになって、子育てがつらくなったり、歪んでしまうことも。
でも、親だって自分の欲求や欲望もあるし、折り合いのつけ方がなかなか難しい。私自身、日々学びながら、考えながら、ときに間違えながら過ごしている感じです。