広告代理店に勤める新人コピーライターの成長を描く漫画「ゾワワの神様」。主人公の「ぼく」が仕事から得る気づきが、「仕事をするすべての人に刺さる!」と話題になっています。作者は博報堂に5年勤めたのち、漫画家に転身したうえはらけいたさん(@ueharakeita)。優秀な同期に劣等感を抱いた時のエピソードについて聞きました。

感動を超える「ゾワワ」な瞬間を描く

──「ゾワワの神様」というタイトルにはどういう意味が込められているのですか。

 

うえはらさん:仕事をしていると、ゾワッとするような瞬間がありますよね。想像以上の表現に触れたときや、すごい人に出会ったとき、感動を超えて「ゾワワ~」と。

 

いつかそういう瞬間を漫画に描きたいと思っていたら、広告・マスコミ・IT業界への就活を支援する「マスナビ」というサイトからお話をいただいて、連載を始めました。

 

コピーライターや広告に携わる仕事を目指す就活生はもちろん、あらゆる業界で仕事をしている若い人に共感してもらえるような作品にしたいと思って描いています。

 

新人コピーライターの視点で描かれる「ゾワワの神様」

── 新年のあいさつで腰を抜かすほどおもしろい話をする役員や、「自分の作ったものはうんこだと思ったほうがいい」と自分の作品をひいき目で見ないようアドバイスする先輩など、個性豊かなキャラクターが登場します。モデルは実在しますか。

 

うえはらさん:ほとんどそのまま登場している人もいますし、複数の人を合体させて作り上げたキャラクターもいます。

 

なかには、僕自身の思いを語らせる架空のキャラクターも出てきます。