これまで家計相談で2万4000件以上を経験してきた家計再生コンサルタントの横山光昭さん。「貯まらない夫婦にはワースト3のパターンが存在する」といいます。その中身は世帯収入の違いではないよう。今年こそ気をつけたい点も聞きました。
「世間や人のせいにする夫婦」ほど貯まらない現実
家計相談で話を聞くと、皆さん、お金を貯める努力はされています。それでも、なかなか貯まらないご夫婦がいます。
「貯まらない夫婦」に共通するのは、ちょっとした“隙”が心に潜んでいること。その弱みが足かせとなり、貯まらない家計から抜け出せません。
では、どんな弱みを持っているのか。家計相談の経験を踏まえ、貧乏夫婦の典型例ワースト 3について、特徴と改善策を紹介します。
まずは「仕方ない&他責」夫婦です。
特徴は、収入が少ない、物価が高い、仕事が忙しい、とやりくりできない理由をあれこれ挙げ、だから「仕方ない」と自分を納得させます。
結果、いまの支出を特別多いわけではなく、「普通」ととらえます。
加えて、「自分は頑張っているのに、パートナーがムダ使いしている」「給料が上がらないのが悪い」など、自分以外の人や周囲の事象に責任転嫁します。
そんなあきらめモードで他責思考を改め、自分の責任で物事を捉えるようにするのが家計改善の第一歩です。
そのうえでパートナーと話し合って支出に優先順位をつけ、メリハリを出します。すると夫婦共通の価値観を見出すことができ、家計のやりくりも貯金もうまくいくようになるでしょう。