5つのタイプから好みの塩を選ぶ

── 原料や製法から塩を選ぶのも楽しそうですが、ちょっと難易度が高そうです。

 

青山さん:
味や粒の大きさでタイプの違う塩を選ぶのが、わかりやすいですね。大きく分けると5つのタイプがあります。スーパーなどで比較的入手しやすい銘柄を挙げるので、参考にしてください。

 

しょっぱさが強く粒の小さいものは、揚げ物やオイルを多く使う料理に適しています。『南の極み』『ロレーヌ岩塩』『海の精 あらしお』『粟国の塩 釜炊き』のほか、『食塩』『食卓塩』もこのタイプです。

 

しょっぱさが強く粒の大きいものは、牛肉やマグロ、カツオ、レバーなど味の濃い素材に合います。「伯方の塩」シリーズの『フルール・ド・セル』、『わじまの海塩』『地中海クリスタルフレークソルト』『ヒマラヤ産ピンク岩塩』など。

 

しょっぱさが弱く粒の小さいものは、きゅうりや白菜など味が淡い野菜や米に合います。『石垣の塩』『海人の藻塩』『雪塩』『ぬちまーす』『ゲランドの塩 細粒塩』など。

 

しょっぱさが弱く粒の大きいものは、鶏肉や鯛などの白身魚、イカなどに合います。『日本海の塩 白いダイヤ』『イスラエル 死海産湖塩』『クリスマス島の海の塩(クリスタル・ミル付き)』『マルドン シーソルト』など。

 

しょっぱさや粒の大きさが中間で、オールマイティに使える「真ん中の塩」には、『赤穂の天塩』『瀬戸のほんじお』『青い海』『長崎県対馬産 浜御塩』などが挙げられます。

 

好みもあると思いますが、タイプの違う塩があると食の楽しさが広がります。5つのタイプや銘柄を参考に、選んでみてください。

 

── タイプ別がわかると、バリエーションを考えやすいですね。

 

青山さん:
塩に限らず調味料はいいものを選ぶと、料理の味が格段にアップします。

 

高いものほどいいというわけではないけれど、調味料は一度に大量に使うものではありません。「ちょっと高いかな」と思っても、使う量や料理がグッと美味しくなることを考えると、実はすごくコスパがいいんです。

 

いわゆる「さしすせそ」の調味料は、いいものを選んでもらいたいですね。

 

ヒマラヤ産ピンク岩塩
しょっぱさが強く粒の大きいもののひとつ『ヒマラヤ産ピンク岩塩』