塩のミネラルがターンオーバーを助ける
── 青山さんは減塩ではなく、適塩を推奨しているのですよね。
青山さん:
お話ししたように必要な塩分摂取量は人それぞれで、その日のコンディションや運動量などにも左右されます。質のよい塩を必要に応じた量で摂取するのが、適塩です。
適塩というのは造語ではなく、昔からある言葉です。健康や体質改善のため、栄養を摂ったり節制したりする、栄養学や食事療法などの「食養(しょくよう)」の一環として、使われています。
── 塩分が体に必要と知っていても、認識が曖昧な面もある気がします。
青山さん:
塩の主成分はおもにナトリウム、マグネシウム、カリウム、カルシウムという4つのミネラルで、その他のミネラルも超微量ずつ含まれます。
熱中症の例でわかるように、水だけ飲んでも塩分=ミネラルがなければ、体内の水分を保持できません。同じように、たとえば代謝をつかさどる酵素が体内にあっても、ナトリウムやマグネシウムなどミネラルの助けがないと、機能しないといわれています。
代謝が悪いと冷えにつながりますし、細胞や肌のターンオーバーが鈍くなるなど、特に女性は気になるポイントですよね。