デビューから約10年の2001年に結婚し、長男が誕生後、湘南エリアに引っ越してきた奥山佳恵さん(48)。ビーチライフを楽しんでいますが、どうしても苦手なことがあります。でもそのおかげで、“効用”もあるようです(全3回中の1回)。
空の大きさや人の温かさに感動して
── 神奈川県の藤沢に移住して20年ですが、いかがですか?
奥山さん:
東京で長男の空良(そら・20)の育児に行き詰まり、夫の提案で移り住みましたが、当時はまわりには何もなく、夜は真っ暗なのにはびっくりしました。
でも、海辺の空の大きさや人の温かさに感動して心が解放され、藤沢の街に救われましたね。
だからそんな藤沢に、年に1度しか帰らない記者さん(藤沢出身)の気持ちがわかりません(笑)。
次男が仲裁に入ってくれた
── 湘南ライフをエンジョイしているようですが、コロナ禍では大変ではなかったですか?
奥山さん:
夫(ヘアメークアップアーティストの稲葉功次郎さん・55)は個人で美容院を経営していて、あまり影響はなく。私もロケは減りましたが、リモートでの仕事が増え、そこまでの影響はありませんでした。
ただ、外出ができないのと長男と次男の学校が休校になり、在宅になったのはつらかったですね。
長男はゲームばかりで、自分ひとりの時間がなくなった私はイライラしてしまい、あたってしまうことがありました。
でもそんなときに、次男の美良生(みらい・11)が「ママ!」と仲裁に入ってくれました。
美良生は私にとって「とげぬき地蔵」です。ぎゅーっと抱きしめると、心に刺さったとげをを抜いてくれる存在です。
我が家は家事や育児はほとんど私がしているので、母は家庭中心の太陽でなくてはいけないのだと思いましたね。
2人の子どもに母親にしてもらった
── 結婚してご長男が生まれて20年がたちましたが、振り返っていかがですか?
奥山さん:
2日しか経っていない?と思うくらい、あっという間でした!
私は、2人の子どもに母親にしてもらったようなものです。
料理がいまだに苦手で、毎日「恐怖の18時」と呼んでいますが、いつも晩ご飯の時間になると何を作ろうか膝を抱えてしまうんですよ。
だから、子どもたちが独立したら、外食だらけだと思います。