毎年恒例の年末ジャンボ宝くじが発売中ですが、宝くじがよく当たる人にはどんな共通点があるのでしょうか?年代やイニシャル、宝くじの買い方。そしてメンタルや行動など…。宝くじを取材し続けてきた、専門月刊誌『ロト・ナンバーズ「超」的中法』編集長・石川修さんにお話を聞きました。

もしも高額当選したら…

── 宝くじを買う人は、どんな理由で買う人が多いですか?

 

石川さん:当選する楽しみ、ワクワクを感じたい方、ある程度まとまった金額が欲しいという方などさまざまです。

 

── 期待する金額などあるのでしょうか?

 

石川さん:人によりけりですが、1000円、2000円などおこづかいのたしにしたい方もいれば、大金になると家の購入や家のローンの残りを払いたい。車やバイクなど、高額なものを買いたいという人が多いですね。年配の方だと老後の資金にしたいと話す人もいます。

ジャンボ宝くじと数字選択式宝くじ、どう違う?

── 宝くじにはどんな種類がありますか?

 

石川さん:宝くじは大きくわけて2つあります。「ジャンボ宝くじ」と「数字選択式宝くじ」です。

 

まず「ジャンボ宝くじ」は年5回。バレンタインジャンボ、ドリームジャンボ、グリーンジャンボ、サマージャンボ、ハロウィンジャンボ、そして今発売中の年末ジャンボ宝くじです。1枚300円から始められて、1等・前後賞合わせて10億円が当たるから、試してみる価値はありますよ。

 

もう1つは、「数字選択式宝くじ」。これは、ナンバーズ、ミニロト、ロト6、ロト7、ビンゴ5があります。数字選択式宝くじの特徴は、自分で好きな番号を選べること。こちらは1口200円から購入できます。

 

どちらもオンラインで買えますよ。

 

宝くじを買いにきた女性

ズバリ、宝くじが当たりやすい人の特徴は?

── 宝くじが当たりやすい人の特徴はありますか?

 

石川さん:私が取材してきたなかで圧倒的に多いのは、すごくポジティブな方。高額当選する人は最初からもう自分は絶対に当たると思って買ってる人が多いんですよ。

 

もしはずれたとしても、「今回は自分の番ではなかったから、次にまた買おう」と、常に前向きな姿勢の方が多いですね。根拠のない自信を持っていて、実際それで当たる方もいらっしゃるので。そこには何かあるのかなと思います。

 

── ほかにどんな特徴がありますか? 

 

石川さん:令和3年度の「宝くじ長者白書」によると、血液型はA型で、会社員、60代以上、ふたご座、購入歴は10年以上というデータがあります。イニシャルはMMとTSの人が多いけど、これは一般的に佐藤・鈴木・前田のような苗字が多いからかもしれません。

 

私が、実際に取材でお会いした方は40代以上、血液型はB型、職業はさまざまでした。

 

── 購入歴10年以上の方が当選しやすいんですね。

 

石川さん:長く買えばそれだけ当選確率は上がります。いきなり買って当たる方はあまりいないですね。

 

── 男女で買い方に差はありますか?

 

石川さん:男性は宝くじを買うときにある程度まとまった金額を使い、女性は少ない金額でも高額当選する傾向があります。当選確率の問題もあると思いますが、意外と「運」が大事なんですよ。

 

── 宝くじはデータなのか運なのか、どう思われますか?

 

石川さん:データを元に4割ぐらいは当たる可能性があります。ただ圧倒的にそれ以外の要素が多いですね。買い続けていれば良いチャンスを逃すことがないから、何年も続けたほうがいいです。

「場所」よりも「誰から買うか」が大事

── おすすめの売り場などはありますか?

 

石川さん:高額当選する宝くじ売り場は全国各地にありますが、それは過去に高額当選したので人が集まるからです。宝くじの販売枚数が増えると当選確率が上がるのは当然。なので、なじみのお店で買うのがいちばんです。

 

高額当選者たちが共通して話していたのは、売り場の店員さんが笑顔で感じがいい。当たるかどうかわからない不確実性が高いものなので、やっぱり買うときも気持ちよく買いたいっていうのがみなさんの意見ですね。

 

私も、いつも買うお店がありますが、店員さんがフレンドリーで、笑顔も素敵なので買ってて楽しいですね。「また買いに来たよ」みたいな感じ。

高額当選する人の行動習慣や口癖

── 高額当選した人の口癖とか行動習慣って、なにかありますか?

 

石川さん:うちで取材してきた人でけっこう多いのが「一日一善」を心がけている人です。たとえば家の近所の掃除をするとか、風水的にも気を配っているとか。神社にお参りする方もいます。

 

高額当選した人は、前後に悪いことが起きたというんですよね。車で事故をした、病気をしたとか。運は表裏一体で、宝くじが当たったらいつも以上に気をつけることが大切です。宝くじを買うときは、六曜の大安、「一粒のもみが何倍にも成長して大きな利益をもたらす日」として知られる一粒万倍日などに買う人も多いです。

  

── 妊娠中はくじ運が強くなると聞きました。

 

石川さん:妊婦の方が当たりやすいというのは、宝くじ界隈では定説です。

 

── 以前、妊娠中に宝くじを3000円買ったら同額が当たりました。さらにそれで1000円分買ったら1000円当たりました。宝くじは人生で4回しか買ってなくて、そのうち2回連続で当たりました。

 

石川さん:それはすごいですね!基本的に買った金額が戻ってきたら、もう勝ちです。

 

── 義理の両親の分も頼まれて買ったんですけど、そこは当たりませんでした。

 

石川さん:人から頼まれるとそこに邪念が入るといわれているんですよね。妊婦さんは運だめしに買ってみるのもいいかもしれませんね。

 

お話を伺った石川さん

 

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PROFILE 石川修さん

宝くじ専門の月刊誌『ロト・ナンバーズ「超」的中法』編集長。宝くじ高額当選=「夢」で終わらせないことを実現するために、日々研究、取材に明け暮れている。

 

取材・文/間野由利子