仕事に家事に子育てに、日々邁進するイラストレーターの横峰沙弥香さん。自宅が仕事場だからこその楽しみや苦労、仕事を捗らせる工夫などを、ちょっと笑えて癒やされるイラストとともに紹介します。今回のテーマは「親子でのストレス解消法」。最近親子でハマっている“身近なアクティビティ”について教えてもらいました!

自分のストレスは結局、子どもにも伝播する

家事に仕事に学校の用事とあれこれ忙殺されていると、子どもたちの前でなんとか機嫌よくいることだけでいっぱいいっぱいになってしまい、自分のストレス解消法ばかり考えていました。けれど、私がそんな状態だとストレスを感じているのは子どもたちのほうなんじゃないかと思い至った。

 

いくら私が子どもの前で取り繕っていたって、子どもたちは親のイライラや疲れを敏感に感じ取るもの。

 

子どもたちの希望で空手を始めてみたり、大好きなゲームを一緒にプレイして盛り上がったりと、それなりに一緒に楽しむことを心がけていたつもりではあったのだけど、もっとこう…思いっきり発散できるようなアクティビティはないかしら。

 

そういえば最近まめは繰り返し音楽を聴いてはひたすら練習しているし、ゆめこはやたらと「この歌なーんだ」と言って歌をうたうというイントロクイズを出してくる。2人とも歌が好きなら一度カラオケに連れていってみようかと、お散歩ついでに近くのカラオケのお店へ行ってみた。秒でハマった。

 

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横峰さん連載イラスト2
横峰さん連載イラスト3
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一時間ひたすら好きな曲をエンドレスで歌い倒し、スッキリした顔で「次はいつカラオケに行くの!?」なんて大はしゃぎです。その後何度か連れて行きましたが、飽きる気配はいっこうになく、“非日常感”はばっちり保たれたまま。お手軽なところも親としてはたいへん嬉しい。

 

以来、ちょっと自分が疲弊してきたなと感じたときは意識的に子どもたちをカラオケに連れて行くことにしたところ、なんだか家のなかの雰囲気がずいぶんと穏やかになりました。

 

経験上、自分のストレスを解消する選択肢をたくさん持っている私とは違って子どもたちは親からの提案に頼るしかないですもんね。

横峰さん連載イラスト5

文・イラスト/横峰沙弥香