本人の意思を尊重してあげて

中学受験の伴走、おつかれさまです。高校受験とは違い、小学6年生が挑む受験は親の支えがとても重要だと言われていますね。毎日本当に大変だと思います。

 

毎日お弁当を持って塾通いとなる受験生も多くなるこの時期。1〜2月の本番に向けて、過去問や模試でそれなりの結果が出ないと、受験生も親御さんも不安になってしまい、こうしたお悩みも増えてきます。

 

さて、相談者さんは志望校をどうするかで悩んでいらっしゃるとのこと。「子どもの人生がかかっているかもと思うと決断が鈍ります」とのことですが、少し厳しい言い方をしてしまうと、この相談内容からはお子さんの姿と意思が見えてきません。お母さんの気持ちばかり見えてきます。つまり、“子どもの人生がかかっている”子どものための悩みであるはずなのに、子ども本人が主役になっていないのかなと感じました。

 

まずは落ち着いて親子で対話する時間が必要そうですね。

 

「今の状況はどう感じてる?」
「その学校に本当に行きたいかな?」
「ほかでもいいって考えてる?」
「地元の公立校もいいなって思う?」
「塾の先生に言われたこと、あなたはどう思ってる?」

 

と具体的に、ていねいに問いかけてください。「どうすんの?」とざっくり質問するだけでは「わかんない」で終わってしまうかもしれません。

 

「子どもは目標に向かって頑張っている」ということですから、それでよいのではないかと思います。小学6年生ですから自分の偏差値や合格の可能性についても、それなりに理解しているでしょう。お子さんの意思を尊重してあげてはどうでしょうか。