コツは「ステーキを切って食べる感じ」

──「ピーラーで長いもの皮をむくとき」「包丁でカットするとき」、それぞれのコツを教えてください。

 

山本さん:
いずれの場合も、あまり深くまでフォークを刺すと長いもが割れてしまうので、固定できる深さまでにとどめることがポイントです。

 

フォークの持ち方は、上から握るスタイルです。まさにステーキを切って食べるときにお肉を固定するような形ですね。フォークの刺し方は「長いもに対して垂直」になる形がいいと思います。

 

また、ピーラーで皮をむくときは、長いもを回転させる必要があります。最初はまな板に置いた状態で見える範囲の皮を固定してむきます。その後、フォークを刺したままいったん持ち上げて、残りの面を縦にむくとやりやすいです。

 

包丁でカットするときは、長いもに垂直にフォークを刺し、ステーキを食べるときのナイフみたいな感じで切っていきます。フォークのところまで来たらいったんフォークをずらして刺し直してください。

 

なお、フォークの形状は大き目で、幅も少し広めのもののほうが固定しやすいです。

 

── コツは「ステーキの切り方」ですね。無器用な私でもできそうな気がします!

 

山本さん:
ちなみに、もしフォークがうまくいかなくても大丈夫です!長いもの皮もまるごと使ったレシピ「長いものかけら焼き」という究極的に簡単な長いもの調理法もあります。

 

長いもを皮ごとポリ袋に入れて麺棒などで叩き、塩や麺つゆで味をつけて片栗粉をまぶして焼くだけ。皮の香ばしさともちもちの食感がたまらないおいしさです。不揃いな食感がむしろ良い感じです。皮をむく・切る・おろす作業がありません。

 

フォークを使う方法をご紹介したツイートの下に載せているので、こちらもぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。

 

PROFILE 山本ゆりさん

料理コラムニスト。レシピ本「syunkonカフェごはん」(宝島社)シリーズは累計750万部を超えるベストセラー。身近な食材で作れる絶品レシピをはじめ、ユニークな語り口調でつづられるSNSも人気。「DAIGOも台所~きょうの献立 何にする?〜」出演中。大阪在住。3児の母。

取材・文/松永加奈 写真提供/山本ゆり