活動を受けてあとを継いだ人も
── 活動していて良かったなと思うのは、どんなときですか。
宮治さん:
実際にどれだけの方が私たちの活動で就農したかは、統計のとりようがなくてわからないのです。
ただ、私は全国各地で農業経営に関する講演をしてきたのですが、
── 農家のこせがれネットワークは今どれほどの規模なのでしょうか。また、日本の就農にどんな影響を与えていると思いますか。
宮治さん:
正直、メンバーを数えているわけではないので、
設立当初、本当に多くの方やメディアに注目して頂き、
農家の「こせがれ」、二代目は重要な存在ですが、
私たちのさまざまな活動などを通して、
── これからの課題、展望を教えてください。
宮治さん:
今は農業にとどまらず、
これからますます、グローバル化が進むなか、小規模事業者の経営環境は厳しくなると思います。日本ならではの「いいもの」が失われる可能性が高くなると思っていて、そこに待ったをかけられるのは、家業の後継者、二代目なのではないかと思っています。これからも、家業の後継者が活躍できる環境づくりを続けたいと思っています。
取材・文/天野佳代子 写真提供/宮治勇輔