多忙で不在がちな夫に不満がない理由
夫さんは仕事が忙しく、朝は5時30分に出社し帰宅は20時近いこともしばしば。しかも休日は週に1度だけなので、家族のなかでは“レアキャラ感”が強いといいます。
そうなると子どもたちと距離があいてしまいそうなものですが、子どもたちはパパが大好き!その理由は、家にいるときは全力で子どもたちと遊んでくれるから。
「もちろん、疲れて昼寝をしてしまうこともあって、正直『寝すぎやな〜』と思うこともあります。それでも、夫が子どもと遊んでくれている間にわたしは家事をすることができますし、夫婦でバランスがとれているのかなと思います」
ワンオペに近い生活のなかでも家族円満に暮らす秘訣を伺うと、今の環境が自分に合っていることが大きいかもしれない、と教えてくれました。
以前は会社員として働いていたnaoさんですが、長男の出産を機にフリーのイラストレーターとして独立。フリーの道を選んだ理由のひとつが、忙しい夫さんに変わって家事や育児に集中できる環境を整えようと思ったことにあるそうです。
「インスタグラムを通じてイラストの仕事をいただく機会が増えてきた時期が、ちょうど長男を出産する前後と重なって。平日はほぼ夫のサポートが得られない状況で、会社員をしながら2人の育児をしていくことに不安を感じていた頃だったので、思い切ってイラストの仕事で頑張ってみようと思い退職を決意しました」
今は育児に集中しつつも好きなことを仕事にできてやりがいを感じていると語るnaoさん。キャリアチェンジという人生の大きな決断があったからこそ、今の穏やかな幸せがあると教えてくれました。
PROFILE naoさん
イラストレーターで二児の母。二人目の出産を機に、会社員からフリーのイラストレーターに転身。人見知りでまじめなお姉ちゃんと、わんぱくで猪突猛進タイプの弟、家族のムードメーカーである夫との日常を描いた育児漫画がインスタグラムで話題を呼びフォロワー数は現在9.8万人を超える。
取材・文/上野真依 イラスト提供/nao