「自分が育った家」のような家庭をつくりたい

── これからこんな家族の関係でいたいか、理想の家族像はありますか?

 

むぴーさん:
私、幼稚園の頃には、お誕生日カードに「お母さんになりたい」と書いていたくらい結婚とお母さんになることに憧れていたんです。だから、結婚するとき、どんな家族をもちたいかすごく考えたんですね。

 

ひとつ思い浮かんだのが、家族みんなが「家に帰りたいな」と思えるような家庭をつくりたいということ。温かくて、居心地がよくて、のびのびと過ごせて。これからもそんな家族がつくれたらいいなと思っています。

むぴーさん家族の「記念すべき日」その1。むぴーさんのTwitterより
むぴーさん家族の「記念すべき日」その2。むぴーさんのTwitterより
むぴーさん家族の「記念すべき日」その3。むぴーさんのTwitterより

── なぜお母さんや家族をつくることに憧れていたのでしょう。

 

むぴーさん:
母の影響が大きいと思います。両親の夫婦げんかもたくさん見ましたが(笑)、自分の家族をもって子どもを育てることは特別なことだと、幼いながらに思ったんでしょうね。

 

実家は自営業だったので両親ともに家で仕事をしていたこともあって、3食家族で一緒にご飯を食べることを大事にする両親だったんです。結婚してから、自分がどんなにありがたい環境で育ったかに気づきました。

 

── ご両親のむぴーさんたちへの思いが伝わってくるようです。むぴーさんはこれからご自分の家族でしたいことはありますか?

 

むぴーさん:
家族でクルーズ旅行をしたいです!楽しそうじゃないですか。漫画の仕事も、「楽しそう」という気持ちから始まったので、いつか実現したいですね。

 

家族旅行って私にとっては大事なストレス発散にもなっているんです。へとへとに疲れたとき、旅行先を調べると気持ちが落ち着きます。「この日、ここに泊まりに行くんだ」と楽しみがあると、頑張って乗り越えられるんです(笑)。

 

PROFILE むぴーさん

漫画家・イラストレーター。大阪府で7歳長男・5歳長女・1歳次男との日常を描いた育児漫画で話題を呼んでいる。著書に『母がはじまった』(PHP研究所)、『いつか家族でやりたい99の楽しいことリスト』(CCCメディアハウス)などがある。

取材・文/高梨真紀 画像提供/むぴー