これが実物!W杯カタール大会の試合で身に着ける山下さんのアイテム

まもなく始まるサッカーの祭典「FIFAワールドカップカタール2022」。史上初の女性審判員の一人に選出された山下良美さん。快挙の胸の内を聞こうと取材班が向かうと、そこには冷静で気負いのない姿がありました。彼女のここまでの歩みを聞きます。

まさかワールドカップに出るなんて

── ワールドカップ大会の審判員に選ばれたのを知ったときのお気持ちはどうでしたか?

 

山下さん:
「じつは、大会組織のFIFAから通達が来るより先に、オーストラリアのレフェリー仲間から、『おめでとう!』とメッセージが来て。ビックリしました。

 

正直、『何を言っているんだろう?』と思いながら、FIFAのサイトで確認すると自分の名前を発見。ニュースで報道され、ようやく『本当なんだ』と実感がわいてきました。

 

選手と同じようにワールドカップはある意味、夢でしたが、私の場合は具体的な目標として目指してきたわけではありません。

 

選手同様に試合中は10キロ以上走る審判にも体力が重要

目の前の試合に向きあってきた結果が、今回の選出につながったんだと思います。

 

いま(9月末の取材時)は、日本人として大舞台での責任を果たしたい気持ちで、各国の審判とオンラインで打ち合わせに臨むなど、できる限りの準備を進めています。

 

審判の世界に誘ってくださった先輩からは、『こんな大舞台に立たせることになっちゃって、ごめんね(笑)』と。周囲の祝福や応援は本当に励みになります」