学校だけでは難関校対策ができない現状

同時期に、ある中学校の校長から「学校では勉強が苦手な生徒に対して、進学できるよう学力の底上げを行います。行政(足立区役所)は、勉強が得意な生徒の進学支援をお願いできないか」と、提案がありました。

 

「都立高校の受験は同じ試験問題で行われていましたが、2001年から進学指導重点校など一部の学校で、独自の『自校作成問題』が出題されるようになったことが要因にありました」

 

足立区立中学校の1校あたりの生徒数は少なくても100名以上。なかには700名以上も生徒がいる中学校もあります(2022年現在)。学校では、さまざまな学力の生徒に合わせた指導には限界もあったようです。

 

これらをきっかけに、2011年に「足立はばたき塾」をモデル校に試験的に導入。翌年には足立区の全中学校に募集を出し、本格的に始動しました。