「廊下で」「タブレットで」学び方も自由でいい
子どもたちにとって居心地のよい学校にするためには、学びの方法にもバリエーションを増やすことが必要だと、田畑校長はいいます。
「新方小では一部の授業で、児童がタブレットを使い好きな場所で自由に学ぶ『個別最適化学習』をスタートしました。現在は試行的に、4年生の算数の授業に取り入れています。
子どもたちには個性や特性がありますから、従来の一斉授業にとらわれる必要はありません。実際、子どもたちからの評判もいいんですよ」
教室で先生に質問しながら学ぶ子もいれば、空き教室や廊下に設置した机で黙々と問題を解く子の姿がありました。
「これからの小学校教育では個性や理解力に応じて、柔軟に対応していくことが求められます。
“教育漫才”や“意見をつなぐ学び合い”では、友だちやクラス全体で協働する学びの形を確立したので、次は一人ひとりが自分のペースで学べる環境も整えていきたいと思っています」
取材・文/白石果林 撮影/新井加代子 画像提供/新方小学校