── Suicaのペンギンケーキはオリジナルのケーキ以外に季節限定スイーツの全2種類だけで、いずれも数量限定と聞きました。

 

高田さん:
おっしゃる通りです。ケーキは1点1点すべて手作りなので量産はできないのです。また、一見、作るのが簡単そうに見えますが、Suicaのペンギンの顔はデザインがシンプルなだけにバランスを取りにくくて、かわいく仕上げるのがとても難しいんです。

 

ちょこんと座ったようなSuicaのペンギンが愛らしい「Suicaのペンギンケーキ(ショコラオランジェット)」
ちょこんと座ったようなSuicaのペンギンが愛らしい「Suicaのペンギンケーキ(ショコラオランジェット)」

売り出してから10年になりますが、Suicaのペンギンケーキを完璧に作ることができるのは、長い間ペストリーシェフのチーフを務めている迫ひとりだけでした。

 

SuicaのペンギンはJR東日本にとっても大切なキャラクターです。すべての点において、期待を裏切らない商品を作らなければなりません。まさにシェフの腕が試されます。


     

ちなみに迫チーフが率いるペストリーグループは、Suicaのペンギンスイーツを作り上げた功績を評価されて、 昨年、日本ホテル株式会社の社長褒賞にあたる「Challenge Award of the Month」を受賞しました。

 

Suicaのペンギンスイーツを生み出したペストリーシェフのチーフ・迫広志さん
Suicaのペンギンスイーツを生み出したペストリーシェフのチーフ・迫広志さん

── Suicaのペンギンケーキが池袋のホテルメトロポリタンにしかないのは、迫さんのおかげなんですね!

 

高田さん:
そうなんです。おかげさまで、ホテル1階にある「ケーキ&ベーカリーショップ」でもスイーツビュッフェでもSuicaのペンギンスイーツはたいへん人気があります。

 

コロナ禍前はSuicaのペンギンスイーツを用いたスイーツビュッフェは季節に合わせて年4回だけ開催していたのですが、今は、毎月、内容を変えてスイーツビュッフェを展開しています。ひと月に2回、計4日間あるのですが、毎月600名の方が召し上がっています。

 

そうなると、当然、チーフひとりでは手が回りません。コロナ禍になって、迫だけに任せておくのはさすがに厳しいということになり、チーフ直々にスタッフに特訓をしてもらい、今では6人ほどのスタッフが技術を習得しています。でも、今でも仕上がりはすべて迫がチェックしています。