アニメの世界に入れるなんて夢のまた夢

── 声優の仕事に興味を持ったきっかけは?

 

飯豊さん:
子どもの頃からディズニー映画もジブリ映画も全部観ているくらいすごく好きで。

 

小学生の頃は、学校から帰ったら友達と遊ぶよりも、家でアニメを観ているほうが好きでした。

 

素敵な声優さんの声をたくさん聞いていましたが、その世界に入るのは夢のまた夢、というかなれるとも思っていませんでしたが、自分の好きなことなのでもし機会があったら挑戦してみたいとはずっと思っていました。

 

飯豊さんは「ディズニー映画もジブリ映画も全部観ているくらい好き」

初めてアフレコをしたのが『獣電戦隊キョウリュウジャー』です。

 

その経験が活きたのか、ドラマなどで声だけの撮り直しをする際には、すごく褒められることが多いんです。だから割とアフレコは得意なほうだと思っています。

 

『劇場版シティーハンター』で共演した山寺宏一さんから演技を褒めていただき「いろいろな役ができるよ」と言ってくださったので、得意になれるように積み重ねていきたいと思っています。

夏の思い出は「父と出かけた昆虫採集」

── ひと夏の成長が描かれる物語でもあります。飯豊さんの夏の思い出を教えてください。

 

飯豊さん:
早起きをして父と一緒にカブトムシを捕まえに行ったことです。

 

子どもの頃、カブトムシが大好きで、当時流行っていたカードゲームも女の子は「オシャレ魔女♥ラブandベリー」というファッション系のゲームにハマっていたけれど、私は男の子に人気の「甲虫王者ムシキング」がすごく好きでした。

 

でも、結局捕まえられなくてオオクワガタの幼虫を譲ってもらって孵化させることにして…。産まれたらメスでがっかりしたという思い出もあります。かっこいいものが好きだったので、オスがよかったんですよね(笑)。

 

そういうハプニングもありながらも、孵化させて自然にかえしてあげるみたいなことが、私の夏の思い出です。

 

<作品情報>

アニメ映画『夏へのトンネル、さよならの出口』
公開日: 9月9日(金)
声の出演:鈴鹿央士、飯豊まりえ、畠中祐、⼩宮有紗、照井春佳、⼩⼭⼒也、⼩林星蘭
原作:八目迷「夏へのトンネル、さよならの出口」(小学館「ガガガ文庫」刊)
監督:田口智久
アニメーション制作:CLAP
配給:ポニーキャニオン
©2022 八目迷・小学館/映画『夏へのトンネル、さよならの出口』製作委員会

取材・文/タナカシノブ ヘアメイク/本岡明浩 スタイリスト/有本祐輔(7回の裏)