アニメーション映画『夏へのトンネル、さよならの出口』(9月9日公開)で主人公の一人、花城あんず役を演じている飯豊まりえさん。これまでも数々の話題作で声の演技を披露している飯豊さんですが、実は、声優の仕事には子どもの頃からずっと憧れがあったそうです。
冷たい印象のセリフから演技を調整
── 容姿端麗で頭脳明晰。転校初日からクラスで浮いた存在となってしまった花城あんずというキャラクターをどのように作り上げていったのでしょうか?
飯豊さん:
クールに見えて繊細な部分があるというキャラクターでとても演じやすかったです。
自分とあまり共通点のない役は、意外と演じやすい気がしています。
声のアプローチはまず、自分で好きなセリフを見つけて、その読み方であんずの声を決めるところからはじめました。
「どいてくれる?」とか「世界は断絶されているんだ」とか、ちょっと冷たい印象のあるセリフが特徴的で、どういうテンションで言うのがこのかわいらしい顔に合うのかなと考え調整していきました。
ラストに向けてどのように声が変化していくのか。結末から逆算して声のトーンをいろいろ試しチューニングしながら定めていきました。