ヒノキの香り漂うぜいたくなご飯「まるで旅館の朝ごはん」
── 「COBITSU」を作る際に、もっとも工夫した点はどこですか?
大橋さん:
形状とコーティングにこだわりました。
「COBITSU」の形状は、“オベリスク型”といって底面が狭く上面が広がっています。通常よりも工程が複雑になるため、私としてはなるべく緩い角度をすすめていたんです。が、南地さんは角度を「広げよう、広げよう」とするので。私は「やめてくれー」と心のなかで激しく抵抗していたんですよ(笑)。
しかし、何度も角度を検証し、完成してみると、見た目も収納性も素晴らしくて、結果的に大正解でしたね。
そしてもう1つが香りの問題です。無垢の国産ヒノキを使ってご飯を温めるとヒノキの香りが強すぎてしまって。そこで何度も改善を重ねていくなかで見つけたのが、食品衛生法上、安全なあるコーティング材でした。それを塗布することで、いい塩梅でヒノキの香りが立ち上がり、みんなが納得できる商品が実現できました。
── 「COBITSU」の美味しい食べ方を教えていただけますか。
大橋さん:
「COBITSU」を軽く湿らせてからご飯を入れます。ちょっと贅沢ですが、炊きたてのご飯を入れるのがおすすめです。
木の性質上、外に温度を逃さないため、ご飯を入れたらすぐに蓋をしてバンドで固定しそのまま冷凍室へ入れて大丈夫です。電子レンジを利用する際は、バンドをはずして、ふたをしたまま500Wで3分〜3分半ほど温めてください。
木が持つ調湿性によってご飯がベタつかず、さらに蒸し器効果で全体がムラなく加熱されるため、お米一粒一粒がふっくらとした状態になります。ヒノキの香りがほんのり漂い、むしろ炊き立てのご飯よりも美味しいんじゃないかって、私は思っています。
── さらに見た目も素晴らしく、食卓がより一層、華やかになりますね。
大橋さん:
そうですね。購入されたお客さんに言われて気づいたのですが、「COBITSU」を使うと、高級感漂うヒノキの香りとふっくらした美味しいご飯がまるで旅館の朝ごはんのようだと。コロナでお家時間の充実を図りたいと思っている人々が、自宅で特別な時間を楽しめるのも魅力のひとつだと思います。