「すべき」を減らして「まあ、いっか」を増やす

でも、部屋が散らかっていたり、なかなか宿題をやらなかったり、ゲームばかりやっていたり…。親としてはどうしても文句を言いたくなるものですよね。「わが子の将来のため」と思って注意すると「うるさいなぁ」「分かってる!」の返事。親のイライラボルテージも上昇します。

 

子どもが言うことを聞かないとイライラするものですが、その裏には「すべき」という親の強い考えがあるのではないでしょうか。

 

たとえば「宿題は早めに終わらせるべき」「靴をきれいに脱ぐべき」「ゲームより読書すべき」などです。「“すべき”ことを実行しない」→「イライラする」のパターンになっているのです。

 

でも子どもは自立を試みている時期です。たまには、「言うのをやめてみる期間」を設けて、見守るのもおすすめです。大人にとってはちょっと苦しいかもしれませんが、親の「まあ、いっか」を増やし、“手を離せ、目を離すな”の距離感で、2〜3日間あえて見守ってみましょう。

 

散らかしたお菓子のゴミは、お子さんの食卓スペースに置いて、困る経験をさせるのもいいかもしれません。食事のときに困ったら、自分で捨てにいくでしょう。

 

宿題だってやらなくて困るのは子ども自身です。ゲーム時間でお困りの親御さんも多いようですが、「やめなさい!」と上から決めつけるのではなく、「どこまでやる?」「何時までやる?」と投げ掛け、自分で考えて決めさせることがポイントです。

 

自分で考えて行動する機会をつくると、気づきが生まれます。これが自立への一歩です。