イメージ通り、“サバサバ”と質問に答えてくれたあゆみさん

独特のハスキーボイスでヒットした『翼の折れたエンジェル』をはじめ、40年近く駆け抜けてきたロックシンガーの中村あゆみさん(56)。最近は、ママによるママ向け音楽祭『ママホリ』をオーガナイズしています。2回の結婚と離婚を経験しながら、今年23歳の長女を育てあげた「ママ」としてのあゆみさんについても聞いてみました。

山口百恵さんのようにマイクを置いて

── 33歳で出産した1999年から2004年まで、音楽活動はほぼ休止していましたね。

 

あゆみさん:
2回目の結婚をしたときに娘が産まれて、山口百恵さんのようにステージにマイクを置いて、芸能界を引退して育児に専念して幸せになる予定でしたが、そうはいかないのが人生ですね。

 

母親業をもう一度やれと言われたら無理ですけど、娘がいたからこそ、仕事もすごく頑張れたというのがあると思います。

 

ママになる10年以上前の1980年代の中村あゆみさん
ママになる10年以上前の1980年代のあゆみさん

娘はみんなが育ててくれた

── 復帰後はスムーズに活動できましたか?

 

あゆみさん:
音楽業界の仕組みも変わっていて最初は戸惑いもありましたが、それはそれで楽しむことができました。

 

コロナになってからもそうですが、ピンチを不幸だと思わずに、どう前向きにとらえて楽しもうとするかが大事だと思います。

 

子育てもそうで、この日だけは勘弁してくれという日に熱を出されて大変だったことや、熱をもらい40℃もあるのに公演をこなしたこともあります。

 

今となってはいい思い出ですが、周囲のスタッフがサポートしてくれたおかげですね。娘は私が育てたというより、みんなが育ててくれたようなものです。