大手メーカーの動きにも注目!?盛り上がるグミ業界

── 9月3日の「グミの日」はどんなイベントが開催されるのですか?

 

武者さん:
2018〜2019年の「グミの日」には東京・原宿の竹下通りにグミのフラッグを掲げ、そこでグミの取り放題イベントを行いました。ただ、コロナ禍の2020年以降はオンラインで開催しています。

 

9月3日のグミの日は毎年イベントを行なっている(写真:日本グミ協会公式Instagramより)
9月3日のグミの日は毎年イベントを行っている(写真:日本グミ協会公式Instagramより)

現在“GUMMIT”に所属しているのは、春日井製菓、カバヤ食品、カンロ、UHA味覚糖、ニッポンエール(全国農業協同組合連合会)、CANDY・A・GO・GOの6社ほどです。お互いリスペクトしていて、もはや競合という意識を超えて「みんなでグミ業界を盛り上げていこう」という気持ちで活動をしています。19年のイベントでは、競合他社のグミを試食しあって、どのグミがおいしいか本音で選ぶ企画をやって盛り上がりました。

 

GUMITTのメンバーたちと(写真:日本グミ協会公式Instagramより)
GUMITTのメンバーたちと(写真:日本グミ協会公式Instagramより)

今年は9月3日が土曜日のため、朝から夜まで一日中グミで盛り上がれる企画を予定しています。期待していてください。

 

── グミの人気もあり、業界全体では競合他社が年々増えてそうな気もします。

 

武者さん:
増えていますね。意外と思われるかも知れませんが、グミのメーカーは、明治を除いては、実は総合お菓子メーカーではなく、グミやキャンディを中心につくっている会社が多いです。「シゲキックス」のUHA味覚糖、「フェットチーネグミ」のブルボン、「ピュレグミ」のカンロ、「サワーズ」のノーベル製菓もそうですね。

 

総合お菓子メーカーが後追いするような状況はおもしろいなと思っています。例えば、明治が「ヨーグレット」をグミで発売したり、ロッテが「Fit’s(フィッツ)」のグミを出すなど、グミに力を入れたり、参入するメーカーも増えましたね。

 

地方メーカーがOEMで出すご当地グミも多数(写真:日本グミ協会会長あいうえおさんのTwitterより)
地方メーカーがOEMで出すご当地グミも多数(写真:日本グミ協会会長あいうえおさんのTwitterより)

── グミブームはまだまだ続きそうですね。日本グミ協会のこれからの目標はありますか? 

 

武者さん:
日本では年間、200種類以上の新しいグミが発売されていると言われています。ただ、コンビニの売り場の入れ替えも早く、メーカーが新しいグミを開発しても、なかなか育ちづらいのが現状です。

 

私たちは本当に美味しいグミに出合ったときに、ぜひそれがきちんと育つようにSNSなどを通してみなさんに伝えていければと思っています。

 

── 最後に、約10年にわたってグミの世界を見てきた武者さんのイチ押しグミを教えてください!

 

武者さん:
私のレジェントグミはひとつだけで、UHA味覚糖の「三ツ星いちごのスカイベリーグミ」です。味が最高に美味しいのはもちろん、なんといっても素晴らしいのがパッケージ。

 

武者さんのレジェンドグミはこちら!(写真:日本グミ協会公式Instagramより)
武者さんのレジェンドグミはこちら!(写真:日本グミ協会公式Instagramより)

いちごをモチーフにしたパッケージで、開封部分がいちごのヘタになっています。また、いちごのツブツブをよく見ると、三ツ星や栃木県の形が紛れています。さらにマット加工されているため反射しづらく、撮影しやすいのもグッド。

 

ほかにもお気に入りのグミはもちろんありますが、これを超えるものには今のところ出会えていません。これからに期待ですね。

取材・文/酒井明子 写真提供/日本グミ協会