「映える」要素を持ったグミがSNSを中心に話題沸騰中ですが、このような人気グミを生み出す一躍を担っているのが、武者慶佑さんが名誉会長を務める日本グミ協会です。武者慶佑さんに、日本グミ協会とグミ業界のいまについて伺いました。
フォロワー数13万の一大メディア
── そもそも武者さんはいつからグミ好きに?
武者さん:
いつの間にか、でしょうか(笑)。私は1982年生まれですが、40代といえば、小さい頃にグミを食べる習慣があまりない世代だと思います。グミが日本に誕生したのは1980年で、明治の「コーラアップ」が初めてです。つまり私が生まれた頃はまだそれほどグミが日本にありませんでした。
ただ父親が歯科系の卸問屋をやっていて、私が幼い頃に、海外のグミを自宅に持って帰ってくれたことがあったんです。グミといっても子どもの咀嚼機能をサポートするものでしたが、みかん味かブドウ味でおいしかったという記憶はあります。同世代の中でも、グミが身近な存在ではあったとは思います。
![武者さんの部屋に設置されている自作のコンビニ棚。度々更新される(写真:日本グミ協会公式Twitterより)](https://chanto.ismcdn.jp/mwimgs/1/b/780w/img_1be5f7b85c147d9a6c9f0e081dd821da742818.jpg)
日本グミ協会を立ち上げたのは、最初は広告代理店に属している人間として、SNSを通して市場にインパクトをあげる方法を実験しようと思ったからです。そこで選んだのがグミという素材でした。
それが、今から約10年前の2013年ですね。たまたまSNS市場の拡大時期とマッチして、グミブームが到来し、協会がさまざまなメディアに取り上げていただくことになり、今に至るという訳です。
── 具体的に日本グミ協会はどんな活動をされているのですか?
武者さん:
コンビニで販売しているグミの売上ボトムアップを目指し、TwitterやTikTokなどのSNSでグミの新情報や魅力を発信しています。会員数は会員証発行枚数ベースで約1万9000人です。メディア出演を通して繋がった、吉岡里帆さんやパンサーの向井慧さんなどの芸能人の方も入会してくれています。
![イベント用にグミアートを制作したことも!(写真:日本グミ協会Instagramより)](https://chanto.ismcdn.jp/mwimgs/7/6/780w/img_76455abd901f770b4985c5fe0f6bef57800099.jpg)
現在、日本グミ協会の公式Twitterのフォロワー数は約13万人となり、もはやひとつのメディアに。「#日本グミ協会」をつけてみんながTwitterで呟く件数は月間1000件に上ります。グミの最新情報は「#日本グミ協会」を検索するのがいちばん早いらしく、メーカーさんも頻繁にチェックしていると聞いています。
また、9月3日の「グミの日」を盛り上げるために、カンロをはじめ、国内の主要なグミ販売メーカー5社とタッグを組んで、“GUMMIT(グミット)”を結成し、私が司会進行を務め、イベントを開催しています。
── 日本グミ協会で武者さんは「名誉会長」ですが、「会長」もいらっしゃるのですか?
武者さん:
グミ紹介クリエイターのあいうえおさんです。2013年から2021年までは私が会長を務めていましたが、昨年からあいうえおさんが会長に、私は名誉会長になりました。
![会長のあいうえおさん(写真:日本グミ協会会長・あいうえおのグミチャンネルより)](https://chanto.ismcdn.jp/mwimgs/8/6/780w/img_865467a44947830694a89ef5df948f3c1632290.jpg)
日本グミ協会はこれまでTwitterを舞台に発信してきました。でも、日本グミ協会のメンバーやTwitterのフォロワーなどグミに興味のある人の中心は10〜20代です。あいうえおさんは元々、TikTokやInstagramなどのSNSに強い方なので、その発信力でぜひグミ界を盛り上げてもらいたいと思い、お願いしました。
おかげで、グミだけでおせち作りをするなど、垢抜け動画がバズり、予想以上の盛り上がりを見せています。