みんなが納得できる「クイズ問題のつくり方」とは
── そもそも誰がクイズの問題をつくっているのですか?
久田さん:
最終的にクイズの形にする担当者はいますが、問題の部分は、社内SNSで気づいたことなどをみんなで共有しながらつくっています。「このことは、まだクイズに入っていないですね」「このクイズの問題は変えたほうがいいと思います」など、誰かが提案する形で常にアップデートされています。
一人で担当するのは大変なので、スタッフ全員でみんなが納得できる問題になっているかを大事につくっています。
── みんなで情報共有をしながらなら、「これは間違えやすいからクイズにしたほうがいい」といったことも出てきやすそうですね。間違えを防ぎやすそうです。
久田さん:
ナレッジソサエティでは、一人ひとりにタスクが分担されているので、いろいろな場面が生じます。お客様に伝えなければならないことも、「あのときはこう言いましたよね」という「言った言わない」の場面をなくしたい。実際に、お客様を目の前にして間違えて、痛い目に遭って覚えるのではなくて、事前に覚えて間違いを防ぎたいのです。失敗したときは、担当者もやっぱりショックが大きく、自信をなくしてしまいがちなので。
── お客様相手の仕事となるとひとつのミスが事業に大きく響く場合もあると思います。担当者が自信をもって対処するためにも、正しい知識を早く認識することが求められるんですね。
久田さん:
もちろん、最初から完璧な仕事はできません。どうしてもお客様から見えない部分ではトライアンドエラーになりますが、過去に起こったことなどはやはり知識化して、ミスを防ぐようにしたいですね。
これからもトライアンドエラーを続けながら、できるだけ楽しく業務を進められるように工夫し、お客様から信頼される事業づくりにつなげていきたいです。
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働きやすい環境づくりのお話をお聞きしているなかで偶然飛び出したクイズの話。業務内容を穴空き問題や〇×問題にするほか、朝学習のように毎朝解くなどの工夫には驚きました。クイズのミスを防ぐ効果が働きやすさにもつながっているというこのアイデアは、他業種でも活かせそうです。
取材・文/高梨真紀 画像提供/ナレッジソサエティ