「今は無理でもいつかフルタイムで働きたい」女性の切なる願い
── 子育て中の女性社員の田淵さん(仮名)にもお話を聞かせてください。どんなきっかけで入社されましたか?
田淵さん:
結婚・出産でしばらく仕事の現場から離れていましたが、子どもが2歳になって保育園にも慣れてきたことで、パート職ではなく正社員として再びキャリアアップを目指したいと思うようになりました。「時短」「正社員」の条件で就職活動をしていたとき、ナレッジソサエティを知って、今年入社しました。
今は、会員様向けに提供しているシェアオフィスの運営、また住所貸しをしている会員様向けに送付される郵便物対応(受取・仕分け・発送)をしています。
── 「週休X日制」はどんなふうに活用していますか?
田淵さん:
ナレッジソサエティでは、週4日の時短勤務で働いていて、週1日の平日オフの日には子どものプレ幼稚園に同行しています。自分が思い描いていた育児と仕事を両方大切にする生活が少しずつ形になってきて、充実感があります。まわりの方々の支えあっての毎日です。
── 今後のキャリアについて何か目指すものがあれば教えてください。
田淵さん:
子どもが幼いうちは「週休X日制」で働いて、子どもの成長に合わせて、将来的にはフルタイム正社員へステップアップしていきたいです。
自分で働きやすい環境をつくり、稼ぐ女性が増えてほしい
── 続いて久田さんにお聞きします。今後について職場環境づくりで何か予定されていることはありますか?
久田さん:
現在、ワーケーションを取り入れるため試行錯誤しています。オフィスに出社して郵便物を仕分けする必要はどうしても出てきますが、リモートでできる仕事もあるので。
「今年の半期は沖縄でアパートを借りて交代で行って来て」というような、仕事が終わったらアクティビティを楽しめるような勤務形態が理想です。
休暇と合わせて長期滞在にして、「今期は沖縄」「今期は北海道」と、旅行しながら仕事ができるようにしたいですね。そうやっていろいろ外を飛び回って遊びながら仕事ができる体制がつくれると、家族も働くことを応援してくれるんじゃないかなと。
── 多様な働き方が実現できたら、働く人もその家族も、会社への信頼がもっと高まりそうですね。
久田さん:
はい。それに、自分にとって働きやすい環境を自分でつくり、稼ぐ女性がこれからも増えることを期待しています。
1日7~8時間労働が基本といわれていますが、人によって5時間でいい人もいれば、8時間以上働きたいという人もいるはずです。
ナレッジソサエティでは、「週休X日制」や時短勤務など自分にとって働きやすい制度を活用してもらいながら、フレキシブルな仕事の環境をつくり、これからも意志を持って働く人たちを支える事業を続けていきたいです。
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週休3日制から週休4.5日制まで、働く人が自分で選べるユニークな「週休X日制」。始まりは、収入が不安定になりがちな起業家のスタートを支えるためのものと聞いて、久田さんの経験と実感が込められた実用性の高い制度だと感じました。
取材・文/高梨真紀 画像提供/ナレッジソサエティ