いよいよ「はじめてのお買い物」スタートです!
安全のことを考えて、こやま家さんはさくちゃんの1m後ろを、何も言わずについていくことにしたそうです。
渡された150円を握りしめて駆け出すわが子、道行く人に「さくちゃんひとりで行くの!」「これ(もらったお金)でジュース買うの!」と宣言することも忘れません。
ときには「さくちゃんね、ママにもパパにもあおくん(弟)にも、いっぱいジュース買ってあげるんだ」なんて可愛らしい独り言まで聞こえてきて、ひとりで買い物へ行けることがとても自慢げな様子だったそうです。
そうこうしながらも無事に自販機の前に着き、ボタンに手を伸ばし、お買い物は大成功。
ジュースが出てきたときのさくちゃんは、とても嬉しそうな表情をしていました。
以前からこちらの自販機でジュースを買っていたようですが、このときの表情は、今までにないくらい嬉しさで満ちたりたとびっきりの表情だったそうです。
今回のお買い物を終え、こやま家さんはわが子がちゃんと道をおぼえていたこと、不安な様子がまったくなかったことなど、感心したところががたくさんあったそうです。
ショックを受けた原因は…10円玉!?
ちなみにこちらのお話にはおまけもありました。自販機から出てきたおつりが30円、ここでさくちゃんは暗い顔に。
ピカピカの100円玉や50円玉を使って買ったのに、茶色の10円玉が返ってきたことから気分が沈んでしまったそうです。
投稿を見た人からは、「我が子もお買い物で『3枚渡して2枚返ってきた!』と驚いてました」「おこづかいとして100円あげてますが、100円玉以外のものは『これじゃない!』と怒ります」といったコメントが。
どのご家庭も、枚数やピカピカ具合だけでなく、「お金の価値」を伝えることに苦労している様子。
きっとさくちゃんのこの経験も、のちのち成長したときに、お金の概念を知ることにつながるのかもしれませんね。
誇らしい成功と小さなショックの詰まった初めてのお買い物。きっとこの経験は、成長したときにかけがえのない自信へ変わることでしょう。
「子どもが失敗しないようにやらせない」というのも大切ですが、「失敗をしてもいいから学ばせてあげる」というのも大事だと気付かされた“自分で期”のひとコマでした。
取材・文/可児純奈