「世界流しそうめん協会」会長を務め、流しそうめんをこよなく愛する上田悠貴さん。夏になると日本全国へ「出張流しそうめん」をしがてら、訪れた場所のご当地そうめん巡りも欠かせないとか。深すぎるそうめん愛を持つ上田さんに、コロナ禍で流しそうめんを楽しむ方法とおすすめのご当地そうめんについて伺いました。

そうめん以外の食材を流すと楽しさ倍増!

── 流しそうめんといえば、大人数でワイワイ楽しむイメージがありますが、昨今はコロナ禍でなかなか難しいのが現状です。

 

上田さん:
そうですね。コロナ禍で流しそうめんのイベントがほぼゼロになりました。現在は少しずつ増えてきましたが、正直、参ったな〜と。そこで、時間もありましたし、流しそうめんのソロ活を始めました。

 

── 流しそうめんのソロ活とは、どういうものですか?

 

上田さん:
流しそうめんの道具一式を肩に担いで、山や海、川など自然いっぱいの場所へひとりで行き、流しそうめんをやっています。その様子を撮影して、YouTubeなどのSNSにアップしています。もしかしたら、これから流しそうめんのソロ活が流行るかもしれません!

 

富士山を背景にソロ活に勤しむ上田さん
富士山を背景にソロ活に勤しむ上田さん

── 大自然のなかで流しそうめんをするのは気持ちよさそう。でも、一般人には少々ハードルが高いかも…?

 

上田さん:
そうかもしれませんね(笑)。コロナ禍では、家族などの少人数単位で流しそうめんを楽しむ人が多そうです。自宅で流しそうめんを楽しむためのセットもたくさん販売されていますし、うまく活用するといいと思います。

 

正直、本物の竹を使いイチから流しそうめんのセットを自分でつくるのは、竹の調達をはじめ難しいと思います。竹の管理も意外と難しく、一度使うとカビが生えてしまうことも。もしご自宅で風情を感じたいと「竹」を希望する場合は、プラスチックの竹を使うとやりやすいかもしれません。

 

── 自宅でやるときに楽しくやる秘訣はありますか?

 

上田さん:
竹を使うときは、そうめんを流す側はまず、流す竹の長さを最低でも1m以上にするのがいいと思います。それ以下だと楽しさが半減してしまいます。スペースがあるならば、3〜4m以上だと楽しみが増しますね。

 

竹の長さは3〜4mがおすすめ!
竹の長さは3〜4mがおすすめ!

あと、そうめんはパラパラと流すのではなく、キャッチしやすいある程度のかたまりにして流すのがおすすめです。ゆでてからすぐに流すわけではないのなら、流すと麺が水分を吸収するので、そうめんを茹でる時間は少し短くしておくといいですよ。

 

またそうめん以外の食材も流すと、皆さん喜びますね。流すものは、うどん、ミニトマト、ブドウ、サクランボ、缶詰フルーツなどです。用意しておくとパーティー感がアップします!

 

── キャッチする側のコツはありますか?

 

上田さん:
箸はそうめんが流れてきてからではなく、流れてくる前からセットしておくことがポイントです。来てからでは間に合わないことが多いです。

 

箸は斜め45度でキープするとそうめんをキャッチしやすい
箸は斜め45度でキープするとそうめんをキャッチしやすい

箸は斜め45度の角度でセットし、箸先は開いておいてください。右利きの人は流れてくる左側に立つなど、利き手でつかみやすい側に立つのがいいですよ。