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2020年の国勢調査によれば、福井県の共働き率は61.2%と、全国平均51.6%を大幅に上回る形で全国1位に。それに対し、女性管理職の割合は全国平均の16.4%を下回る13.6%にとどまっているという状況がすでに明らかになっています(※)。

 

そんななか、女性の管理職が3割を超えているのが通信サービス事業等を展開する株式会社 ALL CONNECTです。管理職として活躍する女性が多い理由は何なのか、人事部の方と、実際に管理職として勤務する久保さんに伺いました。

 管理職として働くオールコネクト●●事業部部長の美山さん(仮)
管理職として勤務する第一事業本部第二事業部部長(当時)・久保さん

女性管理職を増やすことは意識していない

── 福井県では女性管理職が1割程度という状況のなか、なぜ3割と高い割合を維持されているのでしょうか。何か方針としていることはありますか?

 

人事部:
特に女性役職者の割合を意識して維持をしているわけではないんです。ただ、性別や家庭の事情などに関係なく、実績を出せる人に高い役割を任せていくという企業風土がもともとありました。

 

もちろん男女関係なく育児や介護等の家庭の事情で、労働時間や勤務日数など働き方に制限が生まれるケースは起こりうると考えています。そこは年間の休日を107日から150日へ自由に増やせる年間休日選択制度や時短勤務制度など、人事制度面でフォローしたいと整えてきました。

 

また、意欲的に仕事に取り組んでいる人がライフステージの変化や家庭の事情を理由に、自身のキャリアを諦めなくてもいい職場環境にしていくことは常に心がけています。

「置かれた場所で咲きなさい」

── それでは、実際に管理職として仕事をする久保さんにお聞きします。現在の役職と仕事内容を教えてください。

 

久保さん:
第一事業本部第二事業部の部長(当時)として、プロジェクトの予算管理、施策立案・実施、他部署との調整、部下の管理などの業務を行っています。

 

── どんな経緯で部長になられたのですか?

 

久保さん:
新卒で入社して、約3年半は通信サービスの代理販売に関するお客様対応のコールセンターで半年間プレイヤーとして勤務しました。その後は、係長として1年間チームをまとめる役割を担い、2年間は課長として事業の管理などを行いました。

 

その後、人事を4年ほど経験して、今年2月に第一事業本部第二事業部への異動とともに部長へ昇格しました。

 

── 仕事ではどんなときにやりがいを感じますか?また仕事をするうえで大切にしていることはありますか?

 

久保さん:
やりがいを感じるのは、チームメンバー全員が、同じ目標や目的に向かって仕事を進めていると実感できるときや、目標を達成できたとき、想定していた数字を作り上げたときです。

 

大切にしていることは、3つあります。1つめは「置かれた場所で咲きなさい」という言葉、2つめは「苦しくてもワクワクするほうを選ぶ」という考え方、3つめは「言動に責任をもつ」ことです。