わが子を観察し、それを絵日記にしたためるようになって、そろそろ7年半。
7年半も毎日絵日記を描き続けているとは、我ながら驚きです。
ありがたいことにいくつかの連載もいただいているので、1日1回の絵日記以外にも、何かしらわが家で起きた出来事がイラストなり4コマ漫画なりになっているのですが、現実はそうそう毎日都合の良いエピソードが転がっているわけではないので、ネタ探しは大変。
ちょっと人には見せられない「面白いストック」がいざというときに役立つ
「あっ、今の面白い!」と思ったらすぐにメモを取るようにしていることで、私のなかの「面白いストック」は常に200~300くらい溜まっているのですが、翌朝見てみるとネタとしてはイマイチだったり、ひどいときにはそれ自体がどんな流れだったかすら思い出せないようなものも…。
はたまた、少し前のものになると、自分的に旬が過ぎてしまっていたりもして、ストックのなかでも、わりあい新しめの10個くらいしか活躍することはありません。
とはいえその、イマイチなストックでも「2つ組み合わせれば、4コマ漫画としてはイケるな!」とか、「どうしてこんなことが気になったんだろう」といろいろ思い返していると、意外な結論に辿り着いたりだとかいうようなこともあるので、使えないように感じてもストックは消せない。
「いつか使うかもしれないから!」と片づけられない人の言い訳みたいなことを呟きながら、日々思い出を溜め込んでいる私です。
文・イラスト/横峰沙弥香