年間2万円の節電を達成する王道テクニック

次は電気代を根本から抑える節電の有効策です。ひとつは基本として、電気の契約アンペア数を変更すること。

 

契約アンペア数とは、家庭で一度に使える電気の最大量を意味します。その数値は毎月の請求書で確認でき、「30A」「40A」「50A」などと記載されています。

 

契約アンペア数は電気料金とも関連し、アンペア数が高くなるほど電気代の基本料金が高くなる仕組みになっています。

 

必要以上のアンペア数で契約していた場合に引き下げを行えば、電気の最大使用量と電気代を抑えられるのです。

 

たとえば、東京電力エナジーパートナーの一般的な電気料金プラン「従量電灯B」の場合、アンペア数を50A→40A、40A→30Aに変更すると、どちらも基本料金が年間約3400円の節約に(月額286円安くなる計算)。

 

契約変更にはメーターの取り換え工事を必要としますが、費用は原則無料で一回の手続きですみます。

 

もうひとつは、電力会社自体を見直すこと。

 

2016年の電力自由化以降、多くの企業が電力事業に参入。多種多様な電気料金プランを打ち出しています。

 

プランの内容を見ると、「基本料金が0円」「時間帯によって電気料金が安い」など、個々のニーズに適した魅力的なものが少なくありません。

 

電気の使い方に応じたプランを選択すれば、使用量が最適化されるため、節電と電気代の節約につながるのです。

 

また、他の自社サービスと組み合わせた料金プランも用意されていて、「電気+ガス」「電気+光回線」など、セットにした場合は料金割引の特典が付きます。

 

回線とのセットは2年などの期間縛りがつくことがありますが、それが気にならない方にはメリットでしょう。

 

国内最大級の電気・ガスの比較サイト『エネチェンジ』によると、電力会社の変更で年間平均2万1939円の節約になるようです(※)。

 

私たちの家計相談のお客様でも、電力会社の切り替えにより年間数万円の節約になった例を聞いています。

 

申込み手続きはインターネットで可能です。契約している会社の解約手続きなどの手間はなく、費用無料のメーターの交換程度ですみます。

 

多くはホームページで電気代のシミュレーションも行えるので、切り替えの効果を確認して申し込んだほうが安心ですね。