介護や出産…出勤しないスタイルの働き方を模索
試行錯誤の末得た、オンライン中心でプロジェクトを行う仕組みは、海外在住者の参加など兼業者のすそのを広げました。
この動きをさらに広げられないか、南田さんは模索しています。
「どこに住んでいても、興味のある企業と一緒に働ける環境が整うことで、今まで時間や場所の制約で働きづらかった人が社会とつながる機会になればいいですね。
たとえば、介護、出産・育児、病気、身体の不自由さなどで出勤して働くことが難しい人が、スキマ時間を使って事業に参加するチャンスができます。
仕事を通して誰かの役に立つことで、自分の存在意義を確かめる人もいます。誰でも、どんな環境でも何かを生み出す可能性があると実感していただきたいです。
実現には受け入れ先企業の考え方や体制など含め、まだまだ変化や細かな工夫が必要ですが、ふるさと兼業を通じて、働きたい人がどこからでも働ける受け皿を作っていきたいです。
企業側にとっても、地元では出会えなかったスキルや経験を持つ外部人材を、多様な働き方で受け入れられる組織に成長する機会になるでしょう」