DREAMS COME TRUEの歌詩の世界観をオリジナル・ストーリーでドラマ化した「5つの歌詩(うた)」。

 

貫地谷しほりさんは「空を読む」で、マンネリ生活を送りながらも心の中に忘れられない恋愛を引きずる主人公・歩実を演じています。

 

自身が結婚を決断した理由は「家族観の一致」と話す貫地谷さんに、結婚生活について伺いました。

義母を困らせた?出来事について話してくれた貫地谷しほりさん

好きな人に相手がいたら…

── 忘れられない恋愛を引きずり、元彼の個展に足を運ぶという行動をどう感じましたか?

 

貫地谷さん:

私なら行かない、と思いました。

元彼の個展に足を運ぶ女性を演じた貫地谷しほりさん©︎2022 東北新社

高梨臨さん、新川優愛さん、吉沢悠さんと4人で一緒にインタビューを受けたときにも、意見が分かれました。

 

「例えば相手に彼女や彼がいたらどうする」みたいな話になったときも私と吉沢さんは「諦める」派で、高梨さんと新川さんは「好きでいる分にはOK」派。

 

引っ掻き回すわけでもない、好きでいる分には問題ないという話になって。そのうち、自然と興味がなくなることもあるだろうし、気持ちに踏ん切りがついて「次に行こう」と一歩踏み出せることもある、みたいな話をしているときに「そういう生き方、考え方もいいな」と思いました。

 

私は、そういうことができないタイプで、好きになった人に相手がいたら、必死に諦めようとしてしまいます。だから、忘れられない恋愛であっても、元彼が個展をやると知っても、行かないと思います。

 

── 逆に「この行動は分かる!」というポイントはありましたか?

 

貫地谷さん:

相手の思っていることを勝手に決めつけて信じ込むとか…。あとは、自分の思っていることがうまく伝わらなくて、「わーーー」と感情をぶつける瞬間みたいなところは、分かると思いました。

双方の母を困らせた?内容と決意

── 20代の出会いと30代の今を描いた物語ですが、貫地谷さんが20代の頃に思い描いていた30代とは?

 

貫地谷さん:

もっと大人の素敵な30代になる予定だったのに(笑)、とは思います。こんなにも人って成長しないのか、と感じています。

 

── 理想の家族の形のようなものはありましたか?

 

貫地谷さん:

ありました。そして思い描いていたことは叶いました。

 

休みの日には、どちらの家族にも会いに行ける関係が理想で、「家族の感じが似ている」と思ったのが、結婚の決断理由のひとつでした。言葉で言うと「家族を大事にしている」ということなのですが、じゃあ、どう大事にしているのか、という部分がすごく近かったので「この人だ!」と思いました。

 

本当にご両親も素晴らしい方で、休日になると「会いに行きたい!」と思ってしまうんです。

 

少し前に夫と大喧嘩したときに、「じゃあ、どっちが正しいか聞いてもらおう」って、最初に夫のお母さんに電話して、ハンズフリーにして自分たちの意見を言い合って、その後、私の母に電話してまた同じことを聞いてもらってということがありました(笑)。

 

── 喧嘩なのに微笑ましいエピソードに聞こえます。

 

貫地谷さん:

でも、巻き込んじゃって申し訳なかったなという気もしていて。

 

両方の母の反応で「こういうことは、今後は二人で解決できるようにしようね」と誓いました(笑)。

 

私たちをなだめるように「どっちも悪くないんじゃない?」と困った様子がひしひしと伝わってきて…。「ちょっと二人で散歩でもしてきたら?」と言われたときに、我に返りました。そこでスッキリ綺麗にとはいかなかったけれど、時間をかけて仲直りをしたこともありました。