憧れは松雪泰子さん

── 具体的な目標は立てないとしても、例えば「こういう人になりたい」という憧れや理想はありますか?

 

北川さん:

憧れは松雪泰子さん。かっこよくて自分のキャラクターに芯があって、もちろん見た目は圧倒的にきれいでオーラがある。松雪さんのような女性に憧れて、同じ事務所に入ったくらい、私にとっての理想の方です。

 

子どもがいるので、若い頃のようにはできなくても、仕事は大好きなので、無理のない範囲で両立したいと思っています。とか言いながら、上手に両立はできないかも(笑)。どちらかがボロボロになる可能性もあります…。

「仕事は大好き」という北川景子さん

── とても正直ですね(笑)

 

北川さん:

年をとっても体が動く限りは、どんな形でも仕事は続けたいです。定年もない世界なので、求めていただける限り、仕事をいただける限りは、続けていきたいです。

 

── 北川さんが仕事を頑張る原動力とは?

 

北川さん:

やっぱり見てくださる方の存在が大きいです。雑誌とドラマでデビューさせていただき、モデルと芝居の仕事が同時にスタートしました。

 

紙の媒体では読んでくださる方、映像の仕事では観てくださる方を想像してやりなさいと教わってきました。

「見てくださる方が仕事の原動力」と話す北川景子さん

「自分のテクニックを見せたい」とか、「自分がこうしたい」と決して自己満足にならないよう、まずは見てくださる方が喜んでくださったらいいなと願い、その思いが届くといいなという気持ちで。本当に、その気持ちだけでここまでやってこられた気がしています。

 

やっぱり、見てくれる人がいないとやる気が出ないですよね。応援してくださる方がいて、自分をいいと言ってもらえて、初めて成立する仕事だと思っているので、待ってくださる方がいるから頑張れるというところはあります。

 

PROFILE 北川景子さん

俳優。1986年生まれ、兵庫県出身。2003年に「ミス SEVENTEEN」でモデルデビューし、同年のテレビドラマ「美少女 戦士セーラームーン」火野レイ役で女優デビュー。2022年出演映画は『大河への道』。12月19日より『ラーゲリより愛を込めて』が公開予定。

取材・文/タナカシノブ