発達障がいをテーマにしたEテレの番組「でこぼこポン!」に出演する鳥居みゆきさん。鳥居さん演じる、発明家で発達に凸凹のある「でこりん」や友人の「ぼこすけ」が、ねこのおもちゃ「ポン」と共に、苦手なこととのつき合い方を学んでいく番組です。「内容がほとんど自分に当てはまった」という鳥居さん。番組出演を通じ、発達障がいに関する考え方が大きく変わった、と語ります。

Eテレ「でこぼこポン!」に出演する鳥居みゆきさん

すぐに答えを教えてくれない番組

── 鳥居さんは元々Eテレの番組に出たかったそうですね。

 

鳥居さん:

そうなんです。私、昔から教育テレビ(現・Eテレ)が好きで、大人になるまでずっと見てましたし、いまだに見ています。みんなはいつEテレから卒業するのか分からないんですけど、私は今も一緒に育ってきています。

 

だから、今、私を見ながら私が育てられているって、すっごい面白いなと思って。不思議な感覚です。

 

── 「でこぼこポン!」には、親としても気づかされるところが多いです。

 

鳥居さん:

そうなんだ!そういう意見、いろいろ聞きたいです。

 

── 「子どもはこういうところに悩むんだな」とか「こう対応してみよう」という参考になっています。

 

鳥居さん:

よかったです!「でこぼこポン!」のいいところって、「ワーッ!できない!」ってなったときに、「こうすればいいんだよ」っていう、答えをくれないんですよ。

 

そのちょっと前段階の「これをしてみたら?」っていう提案なんです。人に動いてもらうというより、自分を動かすために助言してくれる番組なんです。

 

そういう番組って今までなかったな、と思って。想像力を掻き立てられるというか、「こうしたらいいのかな」って自分で考えなきゃいけないじゃないですか。その力になるのは、いいところに目をつけてるな、さすがだなと思いました。

 

大人だったら、子どもに「あれが欲しい」って言われたら、ついあげちゃうじゃないですか。そうじゃなくて、たとえば、お金を渡して「これで買ってみたらいいんじゃない」っていうことじゃないですか。それってすごくいいなあと思う。

 

── 「ここから先は自分で考えてね」という。

 

鳥居さん:

そうです。その後どう転ぶかも含めて、成功も失敗も、自分に返ってくることを身をもって経験してねってことなんですよ。結局、「でこりん」の発明品がスムーズに行くことって、そこまでないんですよ。後から「あ、アレやってなかった」みたいなのが出てきて、うまくいかなかったりする。

 

だから、見ている人が「自分ではこうしてみよう」につなげられるので、そこがいいなと思いました。

発達障がいについて語る鳥居みゆきさん