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〝マミートラック〟追放で昇進も無縁…復職ママの「期待されない」虚しさ

仕事

2019.04.15

仕事と子育ての両立をするなかで、多くの女性が昇進・昇格とは縁遠いキャリアコースを歩んでいる現実があります。〝マミートラック〟と呼ばれるこの働き方は、キャリアを積みたい女性にとって大きな脅威。産休育休からの復職後、理想と現実のギャップに苦悩するママたちにお話を聞きました。

 

育休中に異動されていた(ゆきさん/35/事務)

産休に入る前までは、住宅販売の営業をしていた私。所属エリアのなかではトップを争うほどの実績もあり、周囲からは「これからも期待しているよ」と声を掛けられるほどでした。ところが、娘が1歳になり復職した私を待ち構えていたものは、まさに〝マミートラック〟でした。

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(復職したら育児経験を活かして、子育て世帯のお客さんに寄り添った営業をしていこう!)と意気込んでいたんです。ところが久しぶりに職場へ戻ったら…私の席は「事務処理係」の場所に移されていました。

そこはパートの女性たちが、パンフレットの発注をしたりアンケートの集計を行なう部署。すぐさま「私は営業職を続けたいんですが…」と上司に話をしに行ったのですが、「もうママになったんだし、ゆっくり働きなよ」と流されてしまいました。

納得のいかない私に上司は「いずれ営業に戻ってもらうはずだから」と気休めのように言いますが、いつになるのか、その言葉を信じていいのかはまったくわかりません。悲しい気持ちでいっぱいです、

「営業」から「営業補助」に(えりこさん/35/営業補助)

入社から10年以上、外回りの営業をしていたのですが、育休後に復職したら「営業補助」という内勤業務になりました。しかも、これまで私が指導してきた後輩の補助です。出社から退社までずっと社内にいるなんて、以前では考えられません。

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年に1度のキャリアアップ面談で「また営業に戻りたいです」と伝えたのですが、営業に異動するのは他の人ばかり。いまはどんなに頑張っても「普通」の業務評価しかもらえません。

とくに辛いのは、後輩に「この見積書の作成お願いします」「明日の資料は、午前中にまとめておいてくださいね」と指示をされること。お互いギクシャクするし、なんとも言えない気持ちになります。

手持ち無沙汰になって「なにか私にできることはありますか?」と、聞いて回ること珍しくありません。これは仕方がないことなのでしょうか? 育休前とはうって変わった居心地の悪さを感じています。

期待されていないのがわかる(かなこさん/32/販売)

化粧品の販売員をしていた私は、長年の夢だった「店舗責任者」の役職に就きました。スタッフに指導に、接客にと、慌ただしくも充実した毎日を送っていたのです。なのに、育休が明けたら「平社員」に戻っていました。また一生懸命、仕事をしようと思っていたので、当時のショックはかなり大きかったですね。

それでも(また一から頑張るしかない。販売に力を注ごう)と一度は決心したのです。でも私に任される仕事は、DMの発送や在庫の整理などの事務処理業務ばかり。接客する機会もないので販売実績を伸ばすことができず、私の評価はずっと低空飛行ままです。

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なにが悲しいって、以前ならこんな成績だと「このままじゃダメだよ!」と叱咤されていたのに、いまでは「おつかれさま。これからも頑張って」としか言われないこと。(あぁ、もう期待されていないんだな…)と虚しくなります。

出産子育てを経て、考え方や物の見方も変わり「育児を優先し、仕事はほどほどにしたい」というママもいれば、「またキャリアを積みたい」と考えているママも。少なくとも本人にとって不利益な産休中の異動は、違法の可能性もあります。自分の望む働き方を手に入れるため、労働組合への相談なども含めて考えましょう。

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ライター:楠 ゆず
娘と夫、茶トラの猫の3人+1匹で暮らすフリーライター。思い切ってマンションを購入し、ローンパラダイスへ突入中。幼児教育にハマってしまい、興味をもった教材は手に入れないと気が済まない。おかげで家には教材の山が…。断捨離欲と収集欲の葛藤に悩む日々です。

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