コピーしました
お使いの端末は
この機能に対応していません

海が綺麗すぎて海苔が46年ぶりの大凶作!? 価格高騰の裏に隠された意外な理由

マネー

2019.08.07


おにぎりや海苔の佃煮など、日本の食卓に欠かせない“海苔”。じつは今年の海苔は46年ぶりの大凶作で、この夏は海苔の値上がりが予想されているそうです。なぜ海苔の収穫量がここまで不作なのかというと、原因は“海の変化”にありました。

 

海が綺麗すぎて海苔が不作に!?


海苔の大凶作について取り上げたのは、7月17日放送の『あさイチ』(NHK)。養殖技術の発達によって生産量が増えた海苔ですが、ここ数年の不作により発達以前の水準にまで落ち込んでいます。特に今年は、海苔の国内消費量に対しておよそ20%も不足する事態に。

 

不作の原因は主に2つ。まず1つ目は、「温暖化」による海水温の変化です。本来海苔は、海水温が23度以下にならないと十分に成長しません。ところが近年は23度を下回る時期が遅くなり、海苔の収穫期が短縮。その分、収穫量も減少してしまいました。

 

さらに2つ目には意外な原因が。東京海洋大学准教授・二羽恭介先生によると、“海が綺麗になりすぎたこと”も海苔の不作に繋がっているといいます。海が綺麗になった理由は、下水処理のおかげ。しかしその一方では海苔の栄養分になる「リン」や「窒素」まで除去されてしまい、海苔が十分に育たなくなっているようです。

 

夏野菜の価格高騰にネット上の声は…


海苔の不作について、世間からは「海を綺麗にするほど、海苔が育たなくなる。自然と向き合うのって本当難しいね」「コンビニのおにぎりや寿司屋が大打撃を受けそう」「これからはおにぎりをもっと大事に食べる…」といった反響の声が。今後増々深刻化していきそうな海苔の大凶作問題ですが、値上がりを見せるのは海苔に限った話ではありません。

 

ネット上を調べてみると、きゅうりやなすなどの夏野菜も急激に値上がりしている様子。その原因は、野菜の“日照不足”にあるようです。気象庁曰くオホーツク海高気圧から流れ込む“冷たく湿った風”や、“梅雨前線の影響”を受けて関東を中心に日照時間が短縮。日照不足によって気温が低くなり、きゅうりやなすがうまく育たないといいます。

 

夏野菜の値上がりには、ネット上も「昨日スーパーできゅうりを買おうと思ったけど、高すぎて買えなかった」「これからの季節は夏野菜を重宝するから、多少カタチが規格外でも売ってほしい」「今年の夏はモロキューが食べられなくなるのかな」など不安の声が多く上がっていました。

 

バニラは今や銀よりも高い!?


温暖化や日照不足によって食材が値上がりする中、“インターネット”が原因で価格高騰した食べ物も。今年3月に放送された『林先生が驚く初耳学!』(TBS系)では、「バニラ」の値上がりにまつわる雑学を紹介。株式会社ミコヤ香商代表取締役・水野年純さんの話によると、5年前に比べてバニラの輸入価格は約10倍に。1kgあたり約7万円で取り引きされているそうで、今やバニラは銀よりも高価な食材になっています。

 

では何故ここまでバニラが高騰したのかというと、バニラの生産国・マダガスカルが大きく関係していました。じつはマダガスカルは国連が定める開発途上国の中でも、特に開発が遅いと認定されている国。そのため先進国は安い値段でバニラを買い取っていましたが、次第にマダガスカルにもインターネットが普及されるように。

 

するとマダガスカルの生産者たちはネットを介してバニラの適正価格を知り、“だったら今までの値段はないだろう”と先進国に値上げを要求しました。買う側としても要求をのまざるを得なかったため、バニラの価格高騰に繋がったのです。

 

価格高騰の裏には、様々な事情が隠されているようですね。

 

文/長谷部ひとみ

あなたにオススメの記事

マネーテーマ : 【コラム】その他の記事

コラム
もっと見る