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つみたてNISAの始め方!商品選びのポイントは?

マネー

2019.05.03

2019.12.01

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前回は、どうしてつみたてNISAが初心者におすすめなのかについてお伝えしました。今回は、つみたてNISAの始め方をお伝えします。

まずは口座を開設しましょう


投資を始める時には、まず、専用の口座を開く必要があります。

「口座開設には時間がかかる場合があるので、今すぐ投資をするつもりはないという人も、やりたいと思った時にすぐにできるよう、口座を開いておくといいでしょう」と風呂内さん。

 

窓口とネット、どっちがいいの?

口座を開く際には、金融機関を選ばなくてはなりません。選ぶポイントは、手数料と購入できる商品です。積立できる頻度も「毎月」しか選べないところや「毎日」「毎週」「年2回」など細かく刻むことができるところまでさまざまなので、合わせて確認するようにしましょう。

 

一般的に、証券会社や銀行の窓口で口座を開設する場合は、口座開設について丁寧に教えてもらえたり、投資用語について教えてもらえる一方で、取引をする際にかかる手数料が高かったり、自分の希望とは異なる商品を提案されて断れずに買ってしまったりということも起こり得ます。

ネットの場合は口座開設から商品の売買などすべて自分で行う必要はありますが、スマホでも簡単に取引できたり、手数料が窓口に比べて格安というメリットがあります。購入できる商品も多い傾向にあります。

 

「手数料が安い方がいい、自分の考えで取引したいなど、合理的に考える人にはネットがおすすめです。ただ、つみたてNISAを使うということが決まっているのであれば、そもそも購入時手数料のかからない投資信託が中心となっているため、通常の課税口座を開設する時ほど窓口を怖がらなくてもいいかもしれませんね。」と風呂内さん。

 

インターネットで検索するとネット証券がたくさん出てきます。どこにすればいいか迷ってしまいそうですが。

 

「投資金額が課税口座を使うほど増えた場合の手数料を考えるとSBI証券や楽天証券が有力な候補になりそうです。商品ラインナップの豊富さを重視するならSBI証券、楽天スーパーポイントを使いたい人は楽天証券が、相性がいいかもしれませんね」

 

非課税口座(NISAもしくはつみたてNISAはどちらか1つしか選べません)を開く時には、同時に課税対象となる「一般口座」と「特定口座」のどちらかを選択することになります。口座を開いたからといって、課税される口座でも取引しなければならないというわけではないので安心してください。

 

「まずはつみたてNISAだけ始めるという人も、将来的に課税口座で取引するかもしれないので、源泉徴収ありの特定口座を選んでおけば、金融機関が税金を計算してくれて確定申告が不要となるので無難でしょう」

 

ちなみに「iDeCo」については別途口座開設が必要になりますが、次回の記事で詳しくお伝えします!

 

商品を選ぶポイントとは?


口座が開設できたら、さっそく商品を選びましょう。

 

「初めての人は、人気ランキングで判断するのではなく、まずは総資産額が多くて、信託報酬が低い商品を選ぶとよいでしょう。条件を満たす投資信託で国内株式を3、先進国株式を1の割合でスタートしてみるとよさそうです。経済の伸び率という期待値では海外の方が魅力的ですが、新興国はリスクが高め。先進国を一部組み入れていく、というところからスタートするのが始めやすいでしょう」と風呂内さん。

 

「商品が信用できるかどうか見るポイントとしては、たとえばTOPIX連動型ファンドなら、過去にTOPIXと同じように推移しているかを見るのも1つの観点です。だいたい同じように推移していれば信用できるかもしれませんが、大きく外れているようなら期待するようには推移しないかも…と考えることができます」

 

商品を選んだら、毎月いくら積み立てるのかを決め、それぞれの商品にどのくらい配分するか比率を決めます。これで設定は完了です。

 

「最初の設定が終わればあとは自動的に積み立てられていくので、基本的にはほったらかしでOKです。ときどき運用状況を確認して、長い目で運用していけるといいでしょう」

どういう出口を目指すのかを考えながら運用しましょう


つみたてNISAの非課税期間は20年と限られています。もし20年でマイナスになった場合、そのまま現金化すると目減りした投資額から信託財産留保額が差し引かれた金額が手元に残ります。

 

20年経った時点で、つみたてNISA口座にある金額を特定口座(課税口座)に移して運用を続けることもできます。この時、取得額は移管された時の金額に上書きされます。もし実際の取得時より評価額が下がっていた場合、その下がった金額で購入したことになるわけです。以降値上がりして、実際に取得した時の評価額に戻っただけなのに、差額が利益とみなされ課税対象になります。

 

「投資を始めて17年くらい経過したら、残りの3年でどういう出口を目指すのかを考え始めましょう」

 

投資信託よりも株式を運用したい人にはNISAがおすすめ


風呂内さんによると、「毎月一定のお給料が入る会社員の方は、毎月一定額を積み立てるつみたてNISA派が多く、毎月決まった収入があるわけではない自営業の方は、手元に余剰金がある時にスポットで株式が買えるNISA派が多い」とのこと。どちらがいいかは一概にはいえないので、ご自分の性格や職業、生活スタイルに合ったものを選びましょう。

 

ちなみに、株式はつみたてNISAでは購入できないため、株式投資を非課税で行いたい場合は、NISA口座を選ぶことになります。NISAは以下の特徴があります。

 

■NISA

・購入できる商品:株式、投資信託(ETF含む)など

・非課税上限および期間:1年間に120万円まで、原則5年間。ただしロールオーバーすれば、最長10年間非課税で運用可能。最大120万円×5年間で600万円まで非課税で運用可能

・引き出しのタイミング:自由

・始められる期限:2023年12月31日まで

 

NISAはつみたてNISAのように商品が絞り込まれてはいないため、数多くある中から選ばなければならないという点では大変かもしれません。初心者の方が始める時のコツは、やはり「リスクは金額でコントロールする」ということ。NISAでいくらまで投資できるのかを先に決めて、その範囲内で購入できる株式を選びましょう。

 

非課税枠は1年間に120万円ですが、例えば20万円の株式を6回売買すれば、その枠を使い切ることになります。もともとの資金が120万円なくても非課税枠を使い切ることはできるのです。

 

「購入する株式は、たとえば自分が好きな商品やサービスを提供している会社や、配当金が高い会社、株主優待が魅力的な会社など選び方は人それぞれですが、応援したいと思える企業に投資すると楽しめます」

 

なお、一般的には配当金や優待が確定する時期にかけて株価は上昇する傾向が見られ、配当や優待の権利が確定した後には株価が下がる傾向にあります。すぐに配当金をもらうことにこだわらず、あえて株価が下がったところで購入して、次の配当金から受け取ることをのんびり狙い、長期で運用するという投資方針もあります。焦らずに、じっくり取り組んでみてください。

 

次回は、「老後資金を貯めるならiDeCo!ただし年末調整も忘れずに」をお伝えします。

 

 

PROFILE 風呂内亜矢(ふろうち あや)


1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー、全国銀行協会 金融経済教育活動懇談会委員、一般社団法人みんなで作る良い行政サービス協会 主任研究員。大手電機メーカー系SIer、マンションの販売会社勤務を経て2013年にファイナンシャルプランナーとして独立。現在、テレビやラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。著書に『超ど素人がはじめる資産運用(翔泳社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)』などがある。

文/田川志乃 イラスト/加藤淳一

 

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