子ども同士を交換してみた(ひとみさん/38/自営業)


 

iStock.com/maroke

 

この春、年長になった息子。クラス替えでとまどっていたのもつかの間、新しいお友だちもでき始めました。まだ5歳の子どもとはいえ、違う価値観を持つ子たちとの触れ合いは、とっても刺激になるんですね。いままでの息子では考えられないことも言うようになりました。 それは、私たちママ友も同じで、去年までは顔見知り程度だったYさんとも親しくなったんです。ただ、価値観が違うせいか、子どもたちは喧嘩をすることも増えてきて。Yさんから「そちらの息子さんに意地悪をされたみたい」と聞く日もあれば、私が言う日もありあました。 このままでは、ママ友関係もギクシャクしてしまいそうだったので、ある提案をしてみたんです。それは休日に3時間だけ、お互いの子どもを「交換」してみること。うちの息子はYさんのお宅で、Yさんの息子さんはうちで普段通りに息子みたいに過ごしてみるんです。 結果を言えば大成功でした。価値観の違う子どもとじっくり接することで、私たち自身気づいていなかった、お互いの子どもの特性に気づくことができました。 おかげで、お互いの子どものことをよく考えながら、相談して、子どもに声を掛け合ういい関係になれています。

 

 

文:芳野美穂