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教育格差に負けるな!親が低所得でも学力が高い子

子育て

2018.08.16

2019.08.24

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<親や家庭の経済状況によって、子どもの将来の学力が変わってしまう?>

そんなショッキングなデータが文部科学省の全国学力テストの結果から浮かび上がってきました。

本来、子どもはみんな大きな可能性を持っているはず。それなのに、本当に世帯収入の格差で将来が決まってしまうのでしょうか?

今回は、そんな「教育格差」と、それを乗り越える方法について考えてみました。

 

「教育格差」ってなに?


平成29年に行われた「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」で、小6と中3の受験者のうち12万人分の保護者アンケートから、子どもの成績と家庭の状況の関係を調べた結果、次のようなことが分かりました。

 

家庭の年収が1500万円以上の「経済的に困窮していない世帯」と、「経済的に苦しい世帯(ここでは、生活保護・就学援助・児童扶養手当・子ども医療費助成の非課税世帯をさします)」の子どもの成績を比べると、約15ポイントから23ポイントの開きがあったというのです。

 

この学力の差は、授業内容が本格化する10歳頃から急激に差が開き、固定化する傾向が見られます。 

現状、日本は少子化により、高校受験や大学受験で学力が試される時代ではなくなってきました。かわって、中高一貫校や独自のカリキュラムで高度な教育が受けられる私立の小学校・中学校に入学する時点が、実際の学力の開きのスタート地点となりつつあります。

 

そういった学校に合格するには、ほとんどの場合、小さい頃から塾に通わせて親がサポートする必要があります。この時点で、フルタイムで働くワーママ、シングルマザーには時間がたりませんし、富裕層以外の専業主婦は金銭的に難しく、教育格差が生まれてしまいます。 

 

収入が低くても学力の高い子は一定数いる!


13~14歳の中学生を見てみると、経済的に困っていない家庭の子では偏差値が65以上ある子が10%いました。

 

では、生活保護世帯ではゼロ?と思いきや、そうではありません。少ないながらも、3%の子は偏差値65以上を維持しており、必ずしも収入が多ければ多いほど子供の学力 が高くなるという関係ではないことが分かると思います。

 

では、どんな原因が学力の格差を生む決め手となっているのでしょう?次は、親の年収に関わらず学力が高い子の共通点をみていきたいと思います。

 

親の年収が低くても、学力が高い子の共通点


上記の保護者アンケートで、金銭面ではなく、毎日の生活環境でみていくと、成績が上位25%に入った子どもたちにはいくつかの共通点がありました。それは次のような点です。

 

「テレビ・ビデオ・DVD を見たり聞いたりする時間について、家庭内でルールを決めている」

「何のために勉強するのか、親子で話している」

「学校での出来事や友達のことについて、親子で話している」

「勉強や成績のこと、進路や将来について話をする」

「自分の考えを しっかり伝えられるようになることを重視している」

「家庭に本・絵本・児童書が多い」……など

 

見てみると、費用がかかりそうなのは「習いごと」くらいで、他はどれも多額のお金や時間が必要なものではないことが分かると思います。

次に、特にこれからの新大学入試で重要視されている「知識の活用力」が高い子どもの特徴としては、次のようなものがありました。

 

「親も子どもも本や新聞をよく読む」

「美術館,劇場,博物館,科学館,図書館等の文化施設に子供と一緒に行く」


無料でたくさん本が借りられる図書館は、もし近くになくても、巡回バスで貸出サービスを行っているところも多いです。音楽や美術に関しても、自治体の広報誌などをチェックしてみると、親子で無料または格安で参加できる日やイベントが定期的に開催されていたりします。

 

最後に、いま注目されているのが、「非認知スキル」というもの。

 

以前は、テストの点数など、数字で表せる「認知能力・認知スキル」ばかりが重視されていましたが、今回の調査で、「ものごとを最後までやりとげる姿勢」や、「異 なる考えを持つ相手ともコミュニケーションできる能力」など、数値化できない「非認知スキル」が高い子どもは、どうやら成績も良い傾向があるという「ゆるやかな相関」が認められたということです。

 

以下の質問に当てはまる子は、「非認知スキル」が高いと言われています。

 

「毎日朝ごはんを食べている」

「スポーツ・習いごと・趣味など、熱中できるものがある」

「親が、地域や社会に貢献するなど、人の役に立つ人間になることを重視している」

「親から子どもに“努力することの大切さ”“最後までやり抜くことの大切さ”を伝えて いる」……など

 

「非認知スキル」が高い子はおおむね成績も良いという指標は、どのような経済状況でも変わらず見られたということです。

 

「教育格差」のまとめ


現実的には、高額な習いごとや海外留学、幼稚園からの私立名門校進学などは世帯年収の高い、お金持ちの家庭でないと実現が難しいものがあるかもしれません。

 

しかし、たとえ子供が小さいうちから何不自由なく教育にお金をかけられたとしても、家庭での取り組みが疎かになっていたら…結局、子どもの学力や社会人として生きる力は伸びないのではないでしょうか。

 

今回ご紹介したように、収入や時間が限られていても、シングルマザー・ワーママ・専業ママが子供のためにできる対策はこんなにたくさんあります。「教育格差」なんかに負けず、子どもの将来の可能性を大きく伸ばしていきたいですよね! 

文/高谷みえこ

参考:「家庭の経済格差と子どもの認知能力・非認知能力格差の関係分析」

「論文65 日本における教育格差~プルトップ型教育がもたらしたもの~」

 

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