子育て
2019.05.16
何かと話題に上がることの多い「キラキラネーム」。小さいうちは「いじめられる」、成長しては「就職に不利」など、子どものことを懸念する意見や憶測、当人たちの実体験の話が、たびたび論争を巻き起こしています。そんななかにあっても、キラキラネームをつける人がいるのも事実。これまでの取材で「子どもにキラキラネームをつけるママ友」の話を幾度となく耳にし、彼女たちがどんな人なのか、詳しく聞いてきました。
■普通で平凡だからこそ(絵美さん/31歳/サービス業)
保育園に人名とは思えないキラキラネームの子がいます。とてもいい子なので、いっそう「将来名前で苦労しそうで、かわいそうだな~」と思ってしまいます。その名前をつけた母親はというと…意外なことに「いたって普通の人」なんです。
話を聞くと、いわゆる普通の高校を出て、普通に大学に進み、普通の会社に勤めて、普通のサラリーマンと結婚した「ごく普通」の女性。でも深く知るにつれ、彼女の〝闇の部分〟が見えてきました。
とにかく劣等感が強いんです。特におしゃれなママや才能あふれるママのことは、人が変わったように悪口を言ったり、自分を卑下して取り乱したりします。そして「どうせ私なんて」という決めゼリフを、呪文のように繰り返します。
まるで「普通で平凡な自分」を毛嫌いしているよう…「特別なもの」への憧れが、子どもの名前にも込められているのかもしれません。普通がどれだけすてきなことか、気づいてくれたらよいのですが。